本日は大雪が降った。積雪25cm。一夜で辺りは白銀の世界となり、除雪車が未明から走り回る。雪不足に悩んでいた各スキー場は大喜びだろうが、どうせなら連休前に降れば良かったのに。
予定通り、1月9日付けで防衛省が発足。初代防衛大臣は久間章生氏。防衛庁長官からの横滑りだ。防衛施設庁は、今年9月に防衛省へ統合される。読売新聞は、発足式の雰囲気を解説を混じえて載せていた。
毎日新聞によると、民主党の鳩山幹事長は9日、防衛庁が省に昇格したことについて歓迎する意向を表明した。本来任務化された自衛隊の国際活動のうち、イラク派遣には反対する立場を強調した。共産党の市田書記局長は「自衛隊の海外派兵を公認することは許されない」と批判。社民党の福島党首も「憲法を変えることに直結した動き」と述べた。
現政権にいつも批判的なゲンダイ・ネットは次のように書く。
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防衛庁が防衛省になったらこれだけ変わるこの国
「防衛省」がきょう9日誕生した。防衛庁→防衛省への昇格は、単なる看板の掛け替えとはワケが違う。自衛隊が陸軍、海軍、空軍になることであり、自衛隊の海外派遣が本来任務となることだ。この国の防衛・軍事政策は急転換を迫られる。この先、軍事予算がどんどん膨張し続け、軍隊に勝手に使われ会計検査院の手が届かなくなることも懸念される。また制服組が防衛大臣になって、シビリアンコントロール(文民統制)もきかなくなる恐れもある。さらに隊員の数が足りないので韓国のように徴兵制が敷かれるかもしれない。これは余計な心配でもなく、極端な話でもない。防衛省が誕生したことでヤバイ事態が必ずくる…。
(ゲンダイ・ネット 2007.1.9)
http://gendai.net/
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間違いだらけである。現憲法下では、自衛隊を軍と呼ぶ事が出来ない(出来たら良いんだけれど)。それから、制服組(特別国家公務員)はどのような大臣にもなれない。退職すれば、話は別。自衛隊の指揮・運用は防衛大臣が責任を持つが、防衛出動命令は総理大臣が出す。シビリアン・コントロールはきちんと維持される。これらは重要な事であるにも拘らず、ゲンダイは出鱈目な嘘を言う。
ゲンダイの記者、防衛予算を調べた事があるのだろうか。平成18年度で4兆7千億円(但し後年度負担3兆円を除く)、内訳は人件費3兆5千億円、設備備品関係1兆2千億円である。防衛費の対GDP比率1%弱、政府予算に対して6%を占める。この防衛費は、続けて4年間毎年減らされ、今年度は400億円減であった。
一方、中共は、この10年間毎年2桁の軍事費増加で、現在12ー13兆円とも言われる。恐らく国家予算の30%を越えるであろう。今年度中共に渡した日本ODAは700億円程度だ。空自の戦闘機なら7ー8機を買う事が出来る。
現在の日本では、軍を持てないので徴兵制は不可能。憲法改正反対と大騒ぎする人達に限って、憲法を良く読んでいない場合が多い。
防衛省昇格に伴って、戦略企画室が設置されるようだが、インテリジェンス(国際情報の収集と分析)関係の機関は充実されるのであろうか。また、旧帝国陸軍の中野学校とまでは行かなくても、防衛情報関係の高等教育機関を設置するのは、時節柄重要と思われる。
予定通り、1月9日付けで防衛省が発足。初代防衛大臣は久間章生氏。防衛庁長官からの横滑りだ。防衛施設庁は、今年9月に防衛省へ統合される。読売新聞は、発足式の雰囲気を解説を混じえて載せていた。
毎日新聞によると、民主党の鳩山幹事長は9日、防衛庁が省に昇格したことについて歓迎する意向を表明した。本来任務化された自衛隊の国際活動のうち、イラク派遣には反対する立場を強調した。共産党の市田書記局長は「自衛隊の海外派兵を公認することは許されない」と批判。社民党の福島党首も「憲法を変えることに直結した動き」と述べた。
現政権にいつも批判的なゲンダイ・ネットは次のように書く。
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防衛庁が防衛省になったらこれだけ変わるこの国
「防衛省」がきょう9日誕生した。防衛庁→防衛省への昇格は、単なる看板の掛け替えとはワケが違う。自衛隊が陸軍、海軍、空軍になることであり、自衛隊の海外派遣が本来任務となることだ。この国の防衛・軍事政策は急転換を迫られる。この先、軍事予算がどんどん膨張し続け、軍隊に勝手に使われ会計検査院の手が届かなくなることも懸念される。また制服組が防衛大臣になって、シビリアンコントロール(文民統制)もきかなくなる恐れもある。さらに隊員の数が足りないので韓国のように徴兵制が敷かれるかもしれない。これは余計な心配でもなく、極端な話でもない。防衛省が誕生したことでヤバイ事態が必ずくる…。
(ゲンダイ・ネット 2007.1.9)
http://gendai.net/
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間違いだらけである。現憲法下では、自衛隊を軍と呼ぶ事が出来ない(出来たら良いんだけれど)。それから、制服組(特別国家公務員)はどのような大臣にもなれない。退職すれば、話は別。自衛隊の指揮・運用は防衛大臣が責任を持つが、防衛出動命令は総理大臣が出す。シビリアン・コントロールはきちんと維持される。これらは重要な事であるにも拘らず、ゲンダイは出鱈目な嘘を言う。
ゲンダイの記者、防衛予算を調べた事があるのだろうか。平成18年度で4兆7千億円(但し後年度負担3兆円を除く)、内訳は人件費3兆5千億円、設備備品関係1兆2千億円である。防衛費の対GDP比率1%弱、政府予算に対して6%を占める。この防衛費は、続けて4年間毎年減らされ、今年度は400億円減であった。
一方、中共は、この10年間毎年2桁の軍事費増加で、現在12ー13兆円とも言われる。恐らく国家予算の30%を越えるであろう。今年度中共に渡した日本ODAは700億円程度だ。空自の戦闘機なら7ー8機を買う事が出来る。
現在の日本では、軍を持てないので徴兵制は不可能。憲法改正反対と大騒ぎする人達に限って、憲法を良く読んでいない場合が多い。
防衛省昇格に伴って、戦略企画室が設置されるようだが、インテリジェンス(国際情報の収集と分析)関係の機関は充実されるのであろうか。また、旧帝国陸軍の中野学校とまでは行かなくても、防衛情報関係の高等教育機関を設置するのは、時節柄重要と思われる。
良い政府なら 批判は少なくなります。
日本がアメリカの起こす戦争に 国民を派遣する仕組みをつくり始めているわけですが、それでいいですか?