Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

蜘蛛の巣城

2010年08月21日 | Weblog

          
                

欧米諸国の町並み・景観を観ていつも感じるのは、そのスッキリとして自然と調和した美しさである。それは田園地帯の小さな集落(Village)に限らず、市街地でも同様である。日本と比べてその違いはどこからくるのだろうか?

日本も国全体で見れば緑は多く町は整然としていて清潔である。しかし残念なことに全国津々浦々蜘蛛の巣のごとく上空には電線が張り巡らされ、無闇やたらに電柱が立てられて折角の景観をぶち壊している。一歩家の外に出て周囲を見わたしてみれば、上空を覆う”蜘蛛の巣”に誰でも気付くだろうし、狭い道路では電柱が交通の妨げにもなっている実態は、もう当たり前のように皆が受け入れてしまっている。欧米諸国同様、もし日本から全ての電柱と頭上のケーブル無くすことが出来たたら、どれほどスッキリすることだろう。

経済大国だの先進国入りだの自画自賛している向きもあろうが、ケーブルの地中化すら出来ない貧しいインフラ整備しかやってこなかった日本は、先進国たり得ないし世界第二位の経済大国としてはお恥ずかしい限りである。

かつて国会議員たちは毎年、国費を使って海外視察旅行をやっていた。どうせ単なる物見遊山だろうとは思っていたけれど、誰一人としてケーブルの地中化を推進せよと強く主張したやつはいなかった。折角欧米の美しい町並み・景観を観てきても、それを美しいと感じる感性も持ち合わせていないければ、政治家として日本もこのように美しい国にしたい、などという崇高な理念もなかったのだ。

ケーブルの地中化を国策レベルで進めれば、その投資額は莫大なものになり、経済効果も計り知れないと思うのだが、どうせ電力業界やNTTが猛反発して実現は難しいだろうなあ・・・

世界に冠たる”蜘蛛の巣城”わが日本・・・か^^!