Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

ベーパーロック

2010年05月25日 | Weblog

        

先日のRLC蓼科ミーティングで、麦草峠を越えワインディングを下っていたときLC5台中3台がリア・ブレーキにベーパーロックを生じた。(参加全7台中2台は新型C90なのでブレーキ能力は大幅に向上しているのでトラブルとは無縁)

自分が初めてベーパーロックを経験したのは、今から45年も前、カミサンと2代目コロナT-2#型(オートマチックのトヨグライド付き)で長野へドライブしたときだった。まだ運転そのものにも慣れていなかったし知識もなかったから、降り坂でブレーキを使いすぎたのだ。突然ブレーキが利かなくなって吃驚! ペダルを踏んでもスカスカなのである。
そのときは運よく近くに自動車修理工場があって飛び込んだ。整備士のお兄さんは慣れたもので、直ぐブレーキ・フルードのエア抜きをやってくれ、30分ほどで直してくれた。

油圧式ではブレーキ・ペダルの踏力は油圧ピストンでオイルを介してホイール・シリンダーに伝える仕組みなので、作動オイルに気泡が入ると、中の気泡(気体)は圧縮されて体積が小さくなってしい、その分普段より余計に多く作動オイルを送ってやらないとホイール・シリンダーが十分作動せず、ブレーキが利かなくなってしまう。坂道でブレーキを多用するとブレーキが過熱し、時にホイール・シリンダーやオイル・パイプ内部の油(ブレーキ・フルード)が沸騰して油中に気泡が生じてしまう。これがいわゆる”ベーパーロック”というものだ。

LCでのベーパーロックの経験は、最初はクラッチで(LCはクラッチも油圧式)クラッチが切れなくなるトラブル、2、3回目はブレーキで山道でリア・ブレーキが利かなくなった。それ以後は、ある程度LCのクセのようなものが分かってきてここ暫くは自分は経験していない。

今回は後尾に付いた2台と、先頭の1台が相前後してトラブッた。誰でもブレーキが利かなくなった瞬間は吃驚する。しかしそこは皆さんベテラン、慌てず直ぐに減速して路肩に停車、過熱したブレーキの温度が下がるまで待つ。ディスクとキャリパーに手持ちのお茶とか水掛けるとジュッといって勢いよく水蒸気になる。20分ほど冷まして全車復帰した。ま、ハプニングもこの程度なら後々笑い話で済む^^!