物騒な名前だけれど、「テロ」は猫である。
テロは先々週の水曜、耳裏の掻痒治療のため隣の動物病院にやってきた。ところが飼い主のチョッとした油断から病院を脱走して、わが家の庭先に迷い込んできた。飼い主に庭に入ってもらい、カミサンと一緒になってテロを捕まえようとしたが、犬と違って飼い主の言うことなんて聞かない。そのうち更に隣の敷地に入り、姿が見えなくなってしまった。
テロの家は病院とは川を隔てた反対側、国道沿いに4、500メートル東へ行ったところである。翌日テロはまたわが家に現れた。カミサンが「もも」の餌を入れた器を縁側に置き、誘き寄せようとしたが警戒して寄って来ない。
もうかなりお腹も空いたころだろうと思うのだが、臆病なのか食べにはやってこない。その内また姿を消してしまった。
病院から直ぐ飼い主に連絡してもらったが、家へ見えたのは夕方だったせいもあってテロはその後姿をみせず、周りを呼んで歩いたけれど徒労に終わった。
カミサンは縁側に餌を置いて毎日様子を見ていたが餌が減っていることはなく、やはりもうノラになってしまうのだろうか・・と話していた。
ところが先週の金曜日になって飼い主から電話があり、何とテロが無事家に戻ってきたとのこと。驚きである!
初めて来たこんな遠くから、しかも橋を渡って東へ向かって歩かなければならないことを、テロは一体どうやって知ったのだろうか・・・不思議だ。
☆写真は無料素材写真集より。テロとは無関係です。