Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

Mass

2008年06月11日 | Weblog

世の中の生活が豊かになるにつれ、世代が進むほど人間の体格は次第に大きく立派になってゆくものらしい。今10代、20代の若者たちは、半世紀前の我々年代とくらべて恐らく平均10cmほども背丈が伸びているのではなかろうか。
自分が若かったころは、周囲の人とあまり見劣りするほど小柄ではなかったように思うのだが、最近では電車内で周りを見渡すと頭半分自分が小さくなってしまったような気がする。

以前、Manchesterで民族博物館に連れて行ってもらったとき、18世紀イギリス人の庶民の生活を等身大の人形で展示してあった。案内してくれた友人が「昔のイギリス人はこんなに背が小さかったんだよ」という。見れば、たしかに現代の日本人より小さいくらいである。食べ物や生活環境が人種を超えて人間の体格にも大きく影響するということなのだろうか・・・

先日、混み合う電車内でのこと。武蔵浦和で下車しようと通路を掻き分けて扉口に向かったところ、反対側の通路から出てきた若い女性とぶつかった。彼女は携帯に夢中で私が目に入らなかったらしく、私のほうがよろけてしまった。
彼女は背丈が私よりやや高いだけで決して大柄ではなかったが、非力なジジイが跳ね飛ばされてしまった格好になったので、よろけた私も恥ずかしかったけれど、慌てて「すみません!」と謝った彼女も、きっと恥ずかしかったに違いない。
F=1/2MVsq、つまり力はマス(質量)と速度の二乗に比例するらしいから、動く早さは略同じだったとすれば、私の方が軽量だったということであろうか(笑)
自分も軽くなったものである。