Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

車のメーカー・ロゴ考

2008年01月22日 | Weblog
今や日本車の性能、品質、耐久性は世界中何処へ行っても認められるととなり、ついにトヨタはその生産台数においてGMを抜いて世界一の座を占めるまでになってしまった。さほど大きくはない国内市場で大小12社がひしめきあい、一社もつぶれる事なく今日まで生き延びてきたという事実は、裏を返せばどのメーカーも世界で通用する第一級の製品を、夫々の得意分野でグローバルに展開し、認められてきたということであろう。それはそれで誠に素晴らしいことだとは思う。
しかし、唯一つ残念に思うのはバッジともいうべきロゴが、日本の車は押しなべて貧弱に見えることである。というか、これだけ立派な車を世に送り出しているのに、何の歴史も重さも感じさせないではないか。例えばベンツ、BMW、アウディー、ポルシェ、ルノー
、ボルボ・・・どれをとっても洗練されてスマート、それでいて重さを感じさせる。この差はいったい何処からくるのだろうか。

ひところ、日本車は無国籍だ、Corporate Identity がハッキリしてないと世の批判を浴び、メーカーはこぞって新しいロゴを誕生させたハズである。にも拘わらず相変わらず野暮ったい(失礼!)・・・少なくとも私にはそう思える。
車造りの歴史が違うと云ってしまえばそれまでだけれど、日本だってもう戦後60年以上も車を造りつづけているし、デザインだって欧州の高級車にもヒケはとらない。

思うに、(スバルと三菱をのぞいて)どのメーカーも単純にローマ字化した社名の頭文字をデザインしただけだから、ではないだろうか。
ローマ字一字を、しかも事業とは何の関連もないアルファベットを、いくらこねくり回して凝ったデザインにしたところで、TはTだしHはHにすぎないではないか!
時が経てば世界に浸透するというかもしれないけれど、味も素っ気もないアルファベットが世界中にあふれる様は(もうかなり溢れているけど)、見て楽しめないなあ・・・

何故由緒ある家紋とか漢字とか、あるいは母体となった織機でも50ccのエンジンでもいい、そういうものをデザインしなかったのだろうか? 

まあ、メーカーにとっては大きなお世話ではあるけれど、一個人の私は「つまらないロゴだなあ・・・」といつも思いながら国産車をながめている。