まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1394 環濠集落巡り・・・橿原市

2020-08-03 09:46:03 | まち
よろしくお願いします。






















今回は橿原市の中心部に近い所にある環濠集落を巡って行きます。奈良盆地は至る所に環濠集落があるわけですが、これだけ巡って行くとそろそろネタも尽きてしまうんではないのでは・・・となってしまいそう、とは言っても今すぐと言うわけではないので、しばらくは川巡りとの2本立てを主流でお伝えして行くことになるでしょう。
まずは近鉄橿原線新ノ口駅から西へと進んで飛鳥川の自転車道を越えたところにあるのが、このゾーンの写真前半部にある土橋町の集落、最近は小さな水路を見つけただけでカメラを向けてしまう。その向こう側には古い民家があり案の定興味をそそられてしまう、とは言っても集落内は普通に人が生活している場所、よそ者が土足であちらこちらを走り回るには気が引けるところ。何気なく、さりげなくで町中の狭い道を通り抜けて集落の表側を通る道へと出る、左手側は道に沿うように小さな水路が流れていて環濠集落はまだまだ続いている。一方の右手側は田畑の向こうに京奈和の高架道と国道24号線のバイパスが遠くに見えている、田原本町から橿原市にかけてはのどかな田園風景が広がっていて至る所に環濠集落が点在しているが、今は幹線道路が濠に変わって集落を分け隔てているかのよう。濠をぐるりと回り込んで再び環濠集落内へと入って行く、周辺の道は整備されても町の様子は変わることなく静かな雰囲気が漂っている。











土橋集落から南へ、中和幹線と近鉄大阪線の踏切を越えて写真1枚目、2枚目にある柿本人丸神社、ここは以前万葉歌碑巡りで訪れたことがある所。ここは地黄町、何か体がよくなる薬みたいな名前に感じるが読み方は「zio」、なかなか素直には読めない町名だ。写真にあるように道は狭く曲がりくねっていて、古い民家が両側から押し迫ってくるかのように建ち並んでいる。道のくねり具合が微妙と言うか絶妙で、先の方が見えない仕組みになっている辺りは、やはりこの町も防御を考えて造られた所なのか。飛鳥川が近くに流れ、すぐ横には近鉄大阪線が通っていて大和八木駅も近いので電車の通りが多い所だが、集落はそんな喧騒など全く感じることのない雰囲気を漂わせている・・・って言うのは自分の勝手な思い込みかな、地元の住民は結構気にしているのかも。

















今回最後に訪れたのは地黄町のすぐ南にあるのが小網町の町並、集落の南側には横大路が通り、橿原市の中心部に近い所ではあるが、ここも人や車の喧騒もなく静かな雰囲気。集落の中の狭い通りはまるで迷路のよう、そこを進んで行くと神社と寺院が同居している場所へとたどり着く。神社の方は入鹿神社と書かれている、「入鹿」はまさに蘇我入鹿の名前と同じ字で、境内の案内板にも蘇我入鹿が祀られていると書かれている。よく歴史上の人物の名前がついた神社を見かけるが、そこに祀られているのがその人物だと言うことだけで、こう言うのってあまりその人物がその地に所縁があったとかではなくてあまり参考にならないんだよなあ~。ここも確かに蘇我氏に所縁のある地に近いことはあるが、なぜここに蘇我入鹿と言うのはあまり関係なさそう、いや、あるんですかね~、もしそうだったらごめんなさい。一方の寺院の方には立派なお堂が建っていて国の重要文化財だと記されている、せっかくの重文なのだからもっと観光をアピールしてもいいのではとも思うが、一般住民が普通に生活している静かな町にたくさんの人を呼び寄せるのはあまりにも無粋か、まあ知る人ぞ知る存在なのが一番いいのだろう。本堂の横の池の端にはたくさんのお地蔵様がまるでソーシャルディスタンスを保つかのように並んでいる。近くの説明の看板には元は横大路にあったものが、道の付け替え工事などでこの場に集められたと記されている。まあ野晒しにされてほったらかしになるよりは良かったかも、長い時代の流れを見てきてくれたお地蔵様です、大事に守ってあげましょう。そろそろお時間となったようです、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました・・・・・・・・・・・まちみち