コキュートスの記憶

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第23話 黄金の蠍姫

2023年07月21日 | 星矢
□聖闘士星矢 冥王異伝 ダークウィング
 第23話 黄金の蠍姫



惣次郎は、潜入任務に際し、目立たないことが第一だと、
エウラリアとヴァシリオスに釘を刺します。
この学園には、小宇宙の才能を持った者が多く、少しでも目立てば、
黒幕だけではなく、そう言う生徒たちにも怪しまれるとします。
エウラリアは、謎に自信満々ですが、惣次郎は、不安な様子……。

エウラリアは、惣次郎の忠告を気にせず、ただでさえ派手な容姿に、
勉強でもスポーツでも全力で目立ってしまいます。
ヴァシリオスは、女生徒から好意を寄せられまくりで、目立ったり。
惣次郎は、作戦を切り替え、逆に目立つことで、敵を誘き寄せようと。

悩んでいる惣次郎に、シャルロットが声を掛けます。
惣次郎は、シャルロットが死亡し、冥界で目覚めたことを聞き、
冥王の小宇宙で、冥闘士が甦る冥闘士の不死性が真実だと知ります。
シャルロットは、隠す様子もないエウラリアたちの小宇宙を感じ、
ふたりが黄金聖闘士だと知ります。惣次郎も否定はしませんでした。
で、惣次郎は、学園の事件を探っている冥闘士側の進捗を訊ねます。
シャルロットは、聖闘士側と意見交換がしたいと話します。
また、エウラリアたちは、信頼できる人物なのかと、惣次郎に訊ねます。
惣次郎は、俺は、信じていると、シャルロットに答えます。
ふたりとも代々聖闘士の家系で、素性は完璧なんだが……、
デミウルゴスが、どんな形で刺客を紛れ込ませているか不明だとします。
もし、ふたりがデミウルゴスの刺客だとしたら、
俺は、あのふたりと戦えるのか……?と、惣次郎は、自問します。

放課後、部活の見学を終えたエウラリアは、校舎を歩いていました。
そこへ、音楽室からピアノの美しい音色が聞こえ、様子を見に行きます。
エウラリアが音楽室を覗くと、ルーカスがピアノを弾いていました。
エウラリアは、静かで、雄大で、優しくも悲しい小宇宙を感じ取ります。
そして、曲が終わると、エウラリアは、最高でしたと拍手を贈ります。
ルーカスは、突然のことに驚き、椅子から転げ落ちてしまいます。
エウラリアは、倒れたルーカスを引き起こしつつ、曲名を訊ねると、
ルーカスは、曲名はないんだ……、今即興で作ったから……と。
エウラリアは、手が届かない美しいものに、必死で手を伸ばすかのような
だけど、届かない切なさのような、そんな曲だったと褒めちぎります。
この曲は、今朝出会ったばかりのエウラリアを想い、作ったもので、
ルーカスは、そんなことを言える訳がないと、照れてしまいます。

そんなルーカスに、欲しければ、奪うのです。その腕を、その脚を、
その首を、小宇宙の糸によって縛り上げ……。と謎の声が聞こえます。
瞬間、音楽室一帯に、強く瘴気を帯びた小宇宙が広がります。
エウラリアは、冥闘士かと身構えると、女性型の雑兵たちが現れます。
エウラリアは、小宇宙を燃やし、顕現した蠍座の黄金聖衣を纏い、
この黄金聖衣を着て、正義を執行する時の姿こそ、わたくしの真の姿だと。
エウラリアは、雑兵を操る小宇宙の糸を看破し、スカーレットニードルで、
雑兵たちを一掃し、真の敵と対峙するべく、態勢を整えます。
その間もルーカスには、昏い妄執の声が響いていました。

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