第10話 放て! 友情の奥義

□聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON
　第10話 放て! 友情の奥義

バイアンとアイネイアースの技は、ふたりの中央で拮抗します。
が、アイネイアースの拳撃は、次第にバイアンの鱗衣を砕きます。
アイネイアースは、コロッサルタイフーンの構えを取ります。
バイアンを取り巻くように高まる小宇宙は、複数の獣の形を取り、
満身創痍のイオがバイアンと合流し、互いの小宇宙を高めていきます。
小宇宙の高まりは、ふたりの鱗衣を真鱗衣と変化させます。
そして、ふたりの拳撃は、アイネイアースを吹き飛ばします。
アイネイアースは、立ち上がり、バイアンとイオの小宇宙が、
一瞬とは言え、神々の領域にまで高まったことを賞賛します。
ただ、今の一撃がただのまぐれか、真の奇跡かと問います。

アイザックとカミュは、互いに小宇宙を高め合い、対峙します。
カミュは、アイザックの構えを見て、教えたものではないとします。
アイザックは、左眼の傷と共に、別の運命を辿って来た証左だと。
カミュは、アイザックの背後に、クラーケンの姿を見ます。
カミュは、オーロラエクスキューションを放ちますが、
アイザックは、右腕一本で、その拳撃を受け止め、もうひとつの人生で、
友との死闘を通じ、究極の凍気、絶対零度を学んだのだと話します。
ふたつの世界で受けた大恩を決して忘れないと、さよならの代わりに、
この拳を受け取って欲しいと、オーロラボレアリスを放ちます。
アイザックは、カミュを打ち倒しますが、四肢が凍り付きます。
アイザックは、ポセイドンの元へ行かなくてはと……。

アイネイアースのコロッサルタイフーンと、
バイアンのライジングビロウズ & イオのビッグトルネードが衝突。
バイアンの高波、イオの渦潮がサイクロンメイルストロームになり、
アイネイアースの暴風を呑み込み、アイネイアースを吹き飛ばします。
アイネイアースは、完敗を認め、人が起こす奇跡の源、信念、友情を
見たとし、自身は、神々から授かった力に溺れていたとします。
そこへ、ソレントとクリシュナが現れ、合流します。
彼らは、ネメシスの神殿に向かおうとしますが、アイネイアースの
闘衣が語り出します。君たちにならば、託せるかもしれん……と。
この戦いに秘められた真実を語ろうとします。