□機動戦士ガンダム サンダーボルト
第216話 星の涙(3)
第216話 星の涙(3)

独房を脱出したビアンカ少尉は、イオ少尉の対応に追われる僧兵たちを
横目に躱しながら、繋留されているアトラスの元に向かいます。
ビアンカ少尉は、脱出の際に失った左腕を止血し、アトラスを起動。
ビグ・ザムに侵入したイオ少尉は、守りの堅い区画を目指しますが、
時折、ダリル少尉が交感を介し、イオ少尉の居場所を僧兵たちに伝搬。
イオ少尉も、その交感を感じ取っているようでした。
イオ少尉は、後方からも僧兵が迫り、別の通路を探そうとします。
瞬間、イオ少尉の前方を、量産型ビグ・ザムの砲撃が貫通します。
イオ少尉は、この攻撃は、偶然ではなく、アナハイム社にもNTを使った
兵器があり、ダリル少尉の思念を聴き取ったのではないかと考えます。
量産型ビグ・ザムの砲撃を挟み、向こう側の通路から曲が聞こえます。
イオ少尉は、ダリル少尉が聴いている曲が、思念に乗り、流れていると。
最後のチークタイムだと覚悟を決め、その誘いに乗ります。
その間も量産型ビグ・ザムの砲撃は、ビグ・ザムを破壊して行きます。
左側の核パルス・エンジンに甚大な被害を受け、左側のエンジンを排除。
その影響により、ソーラ・レイの発射角度にも若干のずれが生じ、
また、南洋宗のMS部隊では、量産型ビグ・ザムに取り付くこともできず。
カーラ教授は、MS部隊を退かせ、ソーラ・レイの発射を決断します。
イオ少尉は、通路の奥から聞こえてくる曲を頼りに、歩を進めます。
イオ少尉は、拳銃を構え、待ち構えていたダリル少尉と出会します。
同じ頃、カーラ教授の決意によるソーラ・レイが発射されます。
それが合図のように、ふたりは、言葉もなく、互いに銃を撃ち合います。