LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:Pitot Static Inspection完了。テストフライトへ。

2012-04-07 | Flight Log (機長)

夜のサンタモニカ空港に立ち寄ってBerlin Avionicsの前に愛機グラマンを駐機しておいた。翌日の空いた時間にPilot static inspectionをやってもらう約束をしていた。ちょっと時間がかかるかなと思っていたら、早朝からinspectionにとりかかり、午後には完成、夕暮れまでにはログブックのサインも終わった。これで3月31日で切れていたPitot Staticが復活、合法的にIFRを飛べることになった。一昨年のPitot Static InspectionではAtitude Indicatorのオーバーホール(結局リビルト品を購入)、そしてコンパスの入れ替えなどが必要となり、かなりの整備費になってしまった。今回も覚悟をしていたが、エ?!と思うほどの安さ。特に調整等必要がなかったかららしいが、一昨年にお金をかけて整備しておいたのがいまだに効いているのだろう。

Pitot Static Inspectionを終え、Berlin Avionicsの前に駐機されていた愛機グラマン。さっそく乗り込みエンジン始動、そしてRun Up Areaにタクシーしていく。自分の駐機スポットからではなく、Berlin Avionicsからタクシーする景色はいつもと違って新鮮だ。同じサンタモニカ空港の中の敷地なのに、ここまで気分が変わるものなのかと思う。ランナップの後、Left downwind departureで離陸。エンジンの調子は上々だが、やはりちょっとミクスチャーが濃すぎる感じもする。出力は十分出ている事から、やはりプライムラインに燃料の圧力が数分残っているのか?!などと疑っている。20−30分飛ぶとミクスチャーが濃過ぎるのではという印象が薄らぐのもそう思わせる理由。当然ながら離陸前の暖気は十分にしているわけで、巡航を続けることで油温上昇によりミクスチャーが変化するというのは加味しての話し。Annual Inspectionが6月に迫っているので、その時にはプライマーのパイプやノズルを点検してもらおうと思う。あと、次回のフライトはプライムなしでエンジン始動して様子をみる予定。温かくなってきたので、プライム無しでもエンジンは始動できる。

いつものようにFwy10の上を飛ぶ散歩コース。IAS100kt弱、高度1700ft、追い風でGSは118ー119ktは出ている。LAX Class B Airspaceの下を潜り、コンプトン空港の上空から上昇、2500ftでレベルオフ。そしてコンプトン空港の南1マイルからホーソン空港管制塔を呼び、Mini Routeのクリアランスをもらった。調整の終わったトランスポンダーの本領発揮、Squawk 02xx。いつものようにHawthorne Blvd / Fwy405 intersectionに向かい、ここでロサンゼルス国際空港管制塔 119.8にコンタクト、SMO VOR 120 radial outboundに乗ってLAXの上空を通過。ANAのBoeing777の横に、カンタスのAirbus A380が駐機していた。ANAのB777は羽田便の機体。比べてみるとA380はとにかく太い。塗装をそれっぽくすれば、軍用輸送機のように見える。

LAXを越え、サンタモニカ空港の管制塔にコンタクト、Right traffic Rwy21とのこと。2500ftからなので容易に高度処理ができた。すぐに1400ftまで降ろしてダウンウィンドに入る。ここで管制塔に忘れられ、延々とダウンウィンドを飛ぶことに。しびれを切らして extending downwidと言うと、cleared to land!と管制官。フルフラップで気持ち良く着陸できた。

1時間のフライト。コース取りや高度などに比較的うるさいLAXの管制塔にも文句を言われず、Pitot Static Inspectionのテストフライトは完了。


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