LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:機体カバーをかけにいった

2021-06-08 | Flight Log (機長)

前回のフライトの後、機体カバーをかけずに空港を後にした。所用があったので仕方ないが、紫外線が強いこの時期、あまりカバーなしで放置したくない。空港に乗り込む車は普段から使っているテスラモデルS。その前はフルサイズSUVのレンジローバーだった。かさばるフルボディーカバーを収納するべく、貨物室が大きくハッチバックのデザインということが共通。この日は別な車を試してみようと、近所お買い物用の車、Fiat500e(電気自動車)を出動させることにした。後部座席を倒し、ハッチバックを開けると、キツキツだけどフルボディーカバーが収まることが分かった。早速Fiat500eで空港へ。

せっかく空港まで来たのだから、プリフライとを軽く済ませ、エンジン始動、ちょっと空へ上がることに。B5ランナップまでタクシー。先日のフライトでばっちりバッテリーも充電され、機体は全て絶好調。オイルは11クオーツだったが、ローカルなので大丈夫だろうと判断。ランナップはSkylane RGの隣り。John WayneへのTower enroute control IFRのクリアランスをとっていた。こんな気持ち良い空の下、自分もIFRで飛びたいなと一瞬思う。ただ、今日はあまり時間がない。

この時のサンタモニカは混雑していて、Rwy21にNo2でタクシーした後、なかなか管制塔の周波数に入り込めなかった。IFR機のSkylane RGは悲惨なほど長いリリース待ちに晒されていた。こちらはVFRなので、同じVFR機チェロキーの後ろで離陸待ち。そして、3-4分してチェロキーが滑走路に入った。やっとVFR機の離陸だと思っていたら、なかなか離陸しないチェロキー。1分くらいトロトロして、そのままB4からタクシーアウト、飛ぶのをやめてしまった。メカニカルトラブルだろう。気になることがあれば飛ばない、賢明な判断だ。

やっと自分がNo1となり、Right turn at shore lineで離陸。海岸線を飛び、3500ftで反転。海岸線沿い1000-1500ftの高さの雲、それからPoint MaguやPalos Verdesでは3000ftくらいに雲があった。気温は上空で68度。IASは160ktに迫る。高速巡航してかっとばすかと考えていたが、Special flight ruleに入る前後、あまりのトラフィックの多さに緊張した。トラフィック画面を見ながら飛び、ナビはVORを使用。さすがに2500rpm 24inch出力設定から2400rpm 20inchに下げ、減速しながらトラフィックの間を飛ぶ。ADS-B TIS-Bは素晴らしい。

そのまま気持ちよくLAXを超え、パロスバーデスまで飛ぶ。3000ftの雲の絨毯の上を飛び、しばし景色を眺める。あまり空に長居する気はなかったので、帰途につくことに。コンプトン空港横からClass B下を潜って帰るか、Special flight ruleを引き返すか考えた。最高速が出せていないので、後者を選択。24インチくらいでピッチアップの上昇。そして4500ftに来た。帰りも23.5inchのスロットル開度、2500rpmで巡航開始。丁度100度F Rich of peakの流量設定。4500ftの高度では上出来となる、TAS173ktの巡航。ボナンザ調子いい。スロットルはまだ開くし、CHTも一番熱いシリンダーで370度F以下。今日の条件だと、6000ftくらいでスロットル全開でのManifold Pressureが23inchくらいになると思うので、気温もDensity altitudeも最高速トライアルには丁度い。でも、今日は時間がない。

4500ftのままマリブ近くまで飛び、そして反転、再びトラフィックだらけの中を飛ぶ。右から海上を飛ぶIFR機、ジェットに見えたが、それにしては遅かった。あと、左にはハイピッチで上昇するセスナ172。ADS-Bのトラフィック画面を見て目視でトラフィックを探すと、至る所に飛行機が飛んでいる。本当に忙しい空域だ。サンタモニカ管制塔はinitial contactでright traffic 21となる。そのまま150ktで降下を続け、2000ftでレベルオフ、ここでギアダウンして減速。ダウンウィンドに入ると、following a Cherokee 1.5mile on finalとのこと。おそらくCherokeeかと思ったが、Diamondにも見える。そうこうしているとUCLAが迫ってきた。ここで管制塔がturn baseとの指示。Cherokeeにしては線が細いなと思っていたが、はやりCherokeeだった。あとはノーフラップのままファイナルを飛び、長いラインドアウトを楽しみながら着陸。

着陸後はきちんとカバーをかけた。きちんとカバーをかけるのに30−40分。簡単な拭き掃除も入れると小一時間かかる。でも、愛機を綺麗に維持する為には仕方ない時間的投資だ。それから、Fiatにもカバーが入るのが分かったことが今日の収穫。


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