LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:久々に愛機でのフライト

2021-04-06 | Flight Log (機長)

予定以上に時間がかかった愛機のVtail修理。やっと修理してくれたショップのあるRiverside Airportから、ホームグランドのSanta Monica Airportに戻すことができる。Waypoint Aviationで支払いを済ませ、そしてログブックへの記載を終了。担当のAさんは非常に気持ちいいいメカニックだ。この世界では比較的珍しい女性のメカニックだが、ボナンザの知識は豊富。Vtail Bonanzaという癖のある機体でも安心して任せられる。

 

いよいよ帰還。入念にプリフライトを行い、いつも以上に機体を確認する。オイルは11クオーツ。燃料の水混入もない。機体に乗り込んでコクピット周りのチェック。座席位置が異常に後ろになっていた。あと、シートベルトも緩い。先のブログでも書いた、巨漢のStanが操縦したからだろう。そうこうしていると、メカニックのAさんやってきて、Tシャツは要る?とのこと。サービス満点だ。Mサイズで!とお願いした。無料のWaypoint Aviation Tシャツをもらった。Vtail BonanzaとBaronがプリントしてあるTシャツだ。

お土産ももらい、気分よくエンジン始動、リバーサイドグランドにコンタクト。Taxi  to Rwy27と、Tower enroute IFR to KSMOをリクエストした。ゆっくりタクシー開始し、ランナップエリアでセスナ172の横に駐機、IFRクリアランスをもらう。

Cleared to KSMO; Riverside 2 departure; PDZ, V186, DARTS, Direct; 4000ft, expect 6000ft 10min after departure; departure frequency 135.4; Squawk 475X

ここでRiverside obstacle 2 departureとリードバックすると、最近変わったRiverside 2 departureだと言われた。念のためWhat is it? と質問すると、heading 255, PDZ 030 to PDZというもの。自分の認識と同じだった。

 

ランナップを入念に行い、離陸許可を待つ。ここで、クリアランス変更。initial 4000ftじゃなく3000ftになった。リードバックし、Rwy27から離陸。フルスロットルで加速開始。ここで座席の位置が思ったより後ろすぎるのを感じた。座席がきちんと固定されているのは確認していたが、普段の自分の位置よりさらに1クリック分後ろだったようだ。右ラダーが少し甘くなるので離陸中止しようかなとも思ったが、爪先まで踏めば足りると思い、そのまま離陸滑走継続。そして離陸。heading 255でPDZ030を目指す。Nav1にPDZ VOR 112.2を入れていたので、bearingがGarmin G530Wに表示される。030となったところで左旋回。

順調にDeparture procedureをこなしていると、いきなりLow fuel!!という警告が出た。これは焦った。たしかに燃料は少なめだが、25ガロン以上は入っているはず。おおよその燃料計算はしていたのだが、警告灯が光と焦る。Fuel flowは問題なく、アナログ計器の左右のタンク残量も問題ない。警告を発した燃料残量計はShadin Miniflo Lデジタル燃料流量計なので、燃料残量は計測値ではなく、燃料入力値から流量実測値を引いた値となる。つまり、エラーの可能性が極めて高い。時計も狂っていたので、バッテリーが上がるのを防止する為に電源を落としていたのだろう。それ故、以前入力した値が消えてしまい、Low Fuelの警告が出たのだと解釈。そのまま飛行を継続。ただ、この警告灯の処理に気を取られすぎて、PDZ VOR / V186を通り越してしまった。すぐにHeading 300とSocal approach。本来275で飛ぶはずなので、左からインターセプトする感じ。Sorry. I was dealing with a fuel emergency warning message but now got fixed. Heading 300 to intercept V186と返答。Aviate, navigate, communicate。警告灯が出てたのだから仕方ない。

V186に乗ると、先ほどと同様の揺れがはじまった。オートパイロットに任せているのを躊躇する揺れ。手動でのフライトに切り替える。チノの低い岡の周辺で気流が乱れているという揺れの性質を考えると、クルーズクライムからVyへ切り替え、高度を稼いで回避することにした。案の定、どんどん上昇すると、揺れはましになってきた。Itinial contactで6000ftのクリアランスをもらったので、一気に6000ft巡航へ到達。ここでフルスロットル、100度F, Rich-of-peakで巡航。揺れもすくなく気兼ねなく速度を出せる。最高巡航速度はTAS173ktだった。もう少し伸びるかと思ったが。

 

そのままオートパイロットでの飛行。V186を延々と飛び、なかなか降下させてくれない。Socal 125.05になり5000ftまで降下。途中2回ほどトラフィックアラートがあったが、2回目はV186を4000ftで飛ぶ機体。これと進路が交差するので、4000まで下ろしてもらえなかったようだ。ただ、なんて対面する機体が4000ftで飛んでいるのだろう? 1000ftか3000ft差じゃないと変だ。エルモンテかどこかに降りる機体なんだろうか?! その機体をやり過ごし、DARTSまでもうすぐというところまで来た。これはDARTSを通り越して、北側からSMO RNAV21のfinal approach courseに乗るのか?と思っていると、Cleared for approach!と超適当なクリアランス。すぐにfinal approach courseをインターセプトし、Garmin 530WにLPVの文字が出たら降下開始。あとはまっすぐ降り、サンタモニカ空港の管制塔にコンタクト。Straight in, cleared for visual approachとなったが、cleared to landは出ず。降下すると揺れがひどくなった。センチュリーシティーを過ぎ、Fwy405に近づいたところでCleared to land。着陸はちょっとラウンドアウトが高めだった。

着陸後、久々のスポットイン。やっと愛機が自分のスポットに戻ってきた。


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