LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

訓練日記37:ステージチェック終了。ついにソロクロカンだ!と思ってたら初歩的な落とし穴が。

2006-06-04 | Flight Log (飛行訓練)
今日はクロスカントリーのステージチェックとソロクロカンの両方をやってしまおうという予定。早々にTOAに到着。Flight Service Station (FSS)とはブリーフィング完了しており、最近は車の中からでも気軽に電話でAbbreviated Briefingが可能になってきた。だいぶ慣れてきた証拠だ。

今日の教官が機内に乗り込んだ時に言った最初の言葉は、“自分はいないものと思って下さい。自分が手出ししたらソロは無しです。”だ。Run upを済ませ、RWY29Rより離陸となった。ここで、なんと超々初歩的なトランスポンダーを"ALT"に切り替えるのを忘るというヘマをやった。そこで、“ここからは手出ししませんよ”と教官にチェックされてしまった。Socal Approachとのやり取りや、ナビゲーションなどに意識を集中していると、普段忘れたことのないようなことを忘れる。ちなみに、離陸前のチェックで教官から教わったフレーズは、"Light Camera Action!"というものだ。LDG light, Transonder Alt, ATCという順番で事を運べということ。

Long BeachのQueen Mary号の上空でSan Bernardino (SBD)までのFlight followingをSocal Appにリクエストした。海岸はマリンレイヤーに被われ、内陸はHaze!だった。でもGPSがあるから安心。このあたりで教官は寝始めた。教官が起きるようだとソロチェックは駄目だとのこと。起こさないように、普段よりも旋回のバンク角を浅くとったり、チャートやニーボードが教官の膝にあたって起こすことがないように、妙な所に気を使ったりした。でも、寝ているようで、ちゃんとSocalとのラジオのやりとりは耳に入れているのだろう。反対に、“これはチェックライドなんだ!”と強く意識した。途中で降下を指示され、SBDに無事着陸した。

すぐにTOAに戻ろうということになり、Run up Areaに向かいMagnito Checkをすると、なんとエンジンがラフっている。この日のSBDの気温は摂氏38度くらいで、SBDの標高は1150ftもある。Density Altitudeが高いからかな?とも思ったが、教官いわく、”カーボンがついているのかも“とのことで、スロットルを入れ、2400rpmくらいにし、 mixtureはエンジンがラフるギリギリにし、そして待った。2分くらいして再度マグニートチェックすると、ラフることはなかった。安心して離陸すると、こんどは油温が高い!。Vyよりも速い速度でエンジンに風をあてながら上昇する為、普段よりもピッチを上げずに上昇するが、やはり所詮は”上昇”なのでなかなか油温が冷えない。少し不安になったので、SBDでボックスクライムし、何かあってもSBDに降ろせるようにした。教官は大丈夫と言っていたが、そこは経験の差だ。大丈夫なんだと思うが、もし同じ状況に現在の自分が一人で陥った場合、大丈夫なのか大丈夫でないのか自信をもった判断はできない。というわけで、”もし一人だったら“という大前提のもと、空港の近くを離れないようにさせてもらった。そうこうしているうちに少し油温が落ちたので、そのまま TOAへのen routeに入った。油温が気になりスロットルは多少しぼり気味とした。さすがにen routeに入ると油温は下がり一安心だ。やはりフルスロットルでの上昇というのはエンジンに負担がかかるんだなと思った。これは良い経験だった。

帰路も問題なく、無事にTorranceに到着。“一応ソロ大丈夫でしょう”とのことだ。ログブックとMedical Certificateに教官のサインが入る。ローカルソロの時よりは緊張しないが、クロカンソロはまた別な緊張がある。

覚悟を決めて、よし!いくぞと思っていると、なんと機体の予約時間が4時までじゃなく、3時までということが発覚!。現在2時。つまり残り時間的にクロカンには出れない!!。無念。というわけで、本日はクロカンステージチェックのみとなりました。

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