LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

思ったより難しかったGlider操縦

2009-03-17 | Flight Log (飛行訓練)

大先輩(大学同窓としても職場でも飛行機でも全て先輩になる)に勧められて訪れたCalifornia City、そしてGliderの世界。IFRのCurrentをきっちり保ち、毎月10-15時間は空を飛んでいるという自負があったのか、Glider操縦は簡単にマスターできるだろうと思っていた。それが大きな勘違い。Gliderの世界は奥が深く、洗練されており、デジタル計器に囲まれた動力機とは違う優雅な世界がある。

初めて全部自分で離陸から曳航までやることになったが、地上滑走においてRoll方向の安定性がないGliderを離陸させるのは思いのほか緊張した。機体はGrob103だ。まるでビジネスジェット並みの翼長58ftというのも不思議な景色だ。Towingの機体の後ろに付き、positionを修正し続けるのもこんなに難しいと思わなかった。Over correctionでGliderは左右に揺れ、なかなか中心に戻ってこれない。そうこうしているとTow PlaneのWake Turbulenceの中に入ってしまい、さらにPositionがめちゃくちゃになる、、、。なんとか3000ft AGLまで到達してリリースとなった。

こんな冬でも砂漠にはThermalが出ている。200ー400fpmのリフトがあり、Gliderはぐんぐんと高度を上げる。一度Thermalingを初めてしまえばSlipなしで綺麗なターンとなるが、ターンに入る時にはすごいAdverse Yawを感じ、動力機乗りの自分にはラダーの踏み方が足りないようだ。

着陸は強烈なグランドエフェクトのお陰で気持ちよく、横風などがなければ難しいとは思わなかった。この辺りは飛行機で着陸する時のフレアのタイミングの感じ方と同じなのだと思う。ただ、高さが違うのと、接地してからのWing Levelの保ち方が違う(忙しさが違う)だけ。Main Wheel LandingとTail Wheel Landingをやってみたが、Tri-cyclic GearのMooneyに乗り続けてきた自分には、Low Energy Tail Wheel Landingが一番合っているように思えた。

Gliderは奥が深い。Mooneyで雲を突き抜けアメリカを自由にクロカンフライトするだけが飛行機遊びを極める道じゃない。Mountain Waveに乗りクロカンフライトするGlider Pilot達は、ハワイのビッグウェイブサーファーや太平洋横断する強者ヨット乗り達並みに格好よいと思った。


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2 コメント

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Unknown (DAIJA)
2009-03-22 18:55:28
グライダーでのソアリング楽しまれているようですね!
飛行機曳航は慣れるまで「あっちへふらふら、こっちへふらふら」していたのを覚えています。私はグライダーから入ったので飛行機を始めた時にラダーが多すぎたり、高度を守る意識が乏しかったり、FINALのパスが高かったりしました。
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Unknown (C2)
2009-03-24 01:58:51
コツをつかむまでTowing難しいものですね。あと、Airspeed Indicatorを見すぎるとのことで、計器を隠されてしまいました。通常の飛行機とは全く違う世界ですが、それゆえに楽しいです。
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