最近California City Airport(L71)に行く機会が増えた。そこに集うグライダー乗り達と仲良くなり始めたということもあるのだが、週末のCalifornia Cityは個人所有の戦闘機などが飛び交い、なかなか楽しい所だ。長い滑走路とトラフィックの少なさ、雨が降らずに機械には最適な気候、そしてこの辺りの空域の自由度の高さなど、砂漠の街、California Cityにジェット機を置いておく条件が整っている。
この日もTorrance AirportからMooneyで出撃となった。2000ftから4000ftくらいまで点々と雲があり、VFRで十分に飛べる環境だがLAX Class Bを越えるのが問題。VFR Special Flight Rule 4500ftも合法的な距離を雲から保って飛ぶのは困難。Mini Routeは閉じている。Shore-line Routeを飛ぶという手もあるが、Long Beach沖で6500ftまでだらだら上昇するのも面倒。Torrance上空からSocal ApproachにVFR Flight Followingをリクエストし、5000ft以上のClass B Clearanceをリクエストしてもいいが、与圧機能付きの双発機クラスの機体にならないと、なかなかそういう飛び方でクリアランスはおりない。仕方ないのでCompton AirportからEl Monte Airportに向かう時に飛ぶ、1500ftくらいでClass Bの下を飛ぶ!というコース取りでEl Monte Class D Airspaceの西に出て、Burbank Class Cの東側を避けるように上昇、山越えをするという飛び方。賢くない飛び方だが、VFRで飛ぶなら仕方ない。IFRで飛んでしまうという手もあったが、そちらの方が賢明だっただろう。
いずれにせよ、変則コースで山越えをし、General Fox Airportの上空からMojave Airportの上空を飛んでCalifornia Cityを目指す。山越えをして砂漠側に出てからは、8500ftから4500ftくらいまで徐々に降下しながらAirspeedを稼ぐ。California Cityに到着すると、Radioで私の到着に気付いている皆がこちらの着陸を見ている。おもいっきりノーズを上げたままローリングし、タクシーアウト寸前でノーズギアが地面に接地するような着陸をしたら皆が喜んでいた。
機体を係留した後、軽くグライダーに乗せてもらい、鳥と一緒にサーマルに乗って楽しんだ。これはまた別な日記で書くつもりだ。
この日は個人所有のジェット機が飛び回っており、アメリカの空の自由度の高さを肌で感じた。とくにFougaという主に60年代に活躍したジェット機(戦闘機乗りになるための訓練機)が2機飛び回っており、Low Approachなどを打っている。現代水準の機体からすると古くささが漂うが、無骨でアナログな感じが格好よい。なんと言ってもビジネスジェットなどではあり得ないような轟音。砂漠のなかじゃないと飛ぶ事ができないのが納得できる。 そんな昔の戦闘機を眺めなたり、個人所有のグライダーを眺めながらそのオーナー達と話ししたりしながら、のんびりとした週末を過ごした。
California City Airport Rwy24でLow Approachをするジェット機
http://www.youtube.com/watch?v=HAAhCgW_ZLI
帰りはJosua Approach 133.65に繋ぎ、Flight Followingを受けながらの飛行。8500ftでVan Nuys VORを目指すように飛び、VNYから10マイルくらいの所に来てSocal ApproachにShore-line Routeをリクエスト、5500ftでClass Bを突っ切る気持ちよいコース取り。5500ftからSocalのレーダー下に急降下でTorrance Airport Traffic Pattern Altitude1100ftまで降下、無事にTorrance Rwy29Rに着陸。 飛行機漬けの一日だった。
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しかし、ゴーアラウンドも出来ない環境のグライダーの着陸って緊張しそうですね。