LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:日本からの来客を乗せてIFR飛行

2009-03-23 | Flight Log (機長)

以前日本の職場で一緒に働いていた先輩が仕事で渡米してきた。この先輩はカナダで働いていた時に自家用免許を取得した。以前もロスの空を一緒に飛んだことがあるが(2007年9月23日の日記参照)、その時にはCessna172SPを駆っての空遊びだった。今回はMooney M20Cを体験してもらうことができる。

朝から曇っていたが、ただのマリンレイヤーで雲の高さは1500-2000ftくらい。厚さもなく、Hard IMCとはほど遠い。雲を突き抜ける気持ちよい感覚を味わってもらえるには丁度よいのではないかと思った。California CityでGliderに乗るために雲を抜けて北に向かい、Van Nuys Airportの北で雲が晴れたところでIFRをキャンセルしてVFR Flight Followingに変更するという作戦。

Torrance Airportに到着してすぐにプリフライト。二人で機体に乗り込みエンジン始動、そしてGroundにコンタクトして、General Fox Airport(WJF)までのTower Enroute IFR Clearanceをもらうことにした。北の砂漠は晴天なので、California City AirportまでのIFRとするのではなく、途中のGeneral Foxまでのクリアランスがあれば十分だ。もらったクリアランスは以下の通り:

Cleared to WJF, After departure Fly runway heading, Intercept LAX170 radial, LIMBO, LAX VOR, V165, LANGE, V518, PMD VOR, 3000ft / 7000ft 10min, 134.9Hz, Squawk 4662.

すぐに離陸許可が下り、Rwy29RからStraight Out、そしてSocal Departureにハンドオフとなった。Socalはすぐに右ターンを指示してきて、LAX Class Bを越えるような近道レーダーベクター。Socal Departureの印象よりもこちらの上昇が悪いよいで、かなり右左と旋回させられた。Mooneyというと6気筒エンジンの上昇力を機体するのだろう。SocalとしてはLAX越えの時には最低でも5000ftはあるようにしたかったようだ。

薄い雲だったが、流石に雲を突き抜けた時には気持ちがよい。雲の絨毯の上に突き抜ける快感を先輩に味わってもらえたのはよかった。LAXを越えてVan Nuys Airportの上空でも雲の絨毯だった。7000ftまで上昇、Agua Dulceの上空から雲が晴れて来て、砂漠からは快晴、すぐにVFR Flight Followingをお願いしてIFRをCancelした。Josua ApproachにはWJFではなくCalifornia City Airportが目的地と変更を伝え、そこからはただのVFR、巡航降下で160ktのGSで飛行。Mojave Airport上空を通過してCalifornia Cityへと入った。

California Cityのカフェに入り二人で朝食をとった。この日はFougaがエンジンを始動して離陸していった。自分はしばしグライダー遊び。砂漠の真ん中で何も無い空港、California Cityはある意味Californiaらしい砂漠の風景を楽しんでもらえる空港だ。本当はべガスに行ったりアリゾナまで飛んだりという計画もたてていたが、普段自分が毎週末楽しんでいる飛行機遊びのコースをそのまま見てもらうのも一興だったかもしれない。仲間が増えれば、空はなお楽しくなる。


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2 コメント

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Unknown (HK)
2009-03-23 17:09:31
「仲間が増えれば、空はなお楽しくなる。」
同感です。すばらしい景色、体験を共有できる楽しみは大きいですよね。
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Unknown (C2)
2009-03-24 01:55:33
空の世界は多少マニアックな世界でもあるので、同じような趣味を持ち同じような体験をしている人と一緒に話しができると楽しいですし、一緒に飛べればさらに楽しくなりますね。
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