前回の日記からの続きとなるが、Final Approach Courseにレーダーベクターされるのではなく、Julian VORの局上でHoldingを行ってからFinal Approach Courseに入るRamona Airport VOR/DME Full Approachを打つことになった。雲の中でFull Approachを打たせてもらうなんて貴重な体験だと思う。かなり気流が不安定で上下したが、それでもまあまあのHoldingだったと思う。Parallel entryとしてnon-standardでholding patternを1周し、Holding Patternから出てJulian VOR 234 radialをインターセプトして降下開始。キャブヒートは引きっぱなし、ランディングギアを出して120mphのVGEの限界速度を維持した。このMooneyで8000ftから2580ftまでステップダウンしていくにはギアを出さないと速度処理が不可能で、なによりこの環境でスロットルを完全に戻すような飛び方をするとキャブアイシングを起こす。
GPSでGround Speedを確認すると、最初にステップダウンしたこの高度(6700ft)では20-30ktの向かい風。さらに5100ftにステップダウンしたところでRamona Towerにハンドオフされた。雨雲の中を飛ぶことになったが、かなり揺れがひどかった。Ramona Towerから雲のtopとbaseの高さのPilot Reportをお願いされた。そしてReport RICCE & MAPPY intersectionとのこと。RICCEを越えたところで完全に雨雲の下に出ることになり、つまり雨の中を飛ぶことになった。キャブ温度計はグリーンアークになるようにキャブヒートを引いていたが、ここでエンジンがラフり始めた。やはりVisible moistureがある冬の飛行、完全にキャブアイシングだった。チェックリスト、マニュアル通りの操作をしたが、空港に着くまでラフリは完全に直ることはなかった。AirportをインサイトしてからはStraight InではなくてCircle to landでRwy27に降りろとのことで、キャブアイシングのこともあり高い高度を維持した。本当にひどいラフリのままならストレートインを要求したと思う。Way pointのMAPPYを越えてから南に飛び、そこからLeft downwindに入りRwy27という指示、ショートファイナル気味にRwy27に着陸し、Fuel PitにTaxiしていった。ハラハラドキドキというような飛び方をしたつもりはないが、上空ではウインドシールドに氷が付き、雨雲の中では揺れ、黒い雨雲の下では雨に降られてキャブアイシング、ずっと飛行機を飛ばすことに集中し続けた緊張のフライトだった。
Ramona Airportはさきほどまで雨が降っていたような感じで、Taxi wayやRunwayには所々水たまりがあった。空港の上空にはBrokenの雲がある程度で、雨は西かし東に向かって去っていったのだろう。自分が先ほど突き抜けて飛んできた雨雲こそ、さきほどまでRamona Airportに雨を降らせていた雲だったのだと思う。
Ramona Airportは思ったよりも閑散とした長閑な空港だった。しばらくのんびりとし、空港内を歩き回った。辺りの空を見渡すと、Ramona Airportよりも西側、Palomer (CRQ)あたりからは雲が晴れているようだった。もう十分にIFRを楽しんだので、帰りは1500-2000ftくらいで雲の下を飛び、海岸線で雲が切れたところで上昇、Ocenanside VORくらいからSocal Approachを呼んでVFR Flightで帰ることにした。4500ftでレベルオフして巡航飛行に入った。6500ftだと点々とする雲を避けながらの飛行になってしまう。20kt近い向かい風の中を順調に飛行。とくに揺れもなく、エンジンもすこぶる調子良い。キャブアイシングと戦っていた先ほどまでのフライトが嘘のようだ。Santa Ana Aportの真横くらいの所からIASで150ktを維持した巡航降下を開始、そしてそのままStraight inでTorrance Airport Rwy29Rに着陸となった。
結局この後、天気が下り坂となり、翌日はカリフォルニアの山岳部やネバダで雪が降るようなストームがやってきた。天気が完全に崩れる半日前に、週末のクロカンフライトを楽しむことができた。
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現在はどうかわかりませんが4年前はFIRE FIGHTERやチャックホールアビエーションのマスタング他、レストアした機体やらアクロバット機やらが飛び交っており、田舎の割には面白い空港でした。
週末に飛行機で自由に飛ぶ生活、憧れます。
私や周囲の訓練生も訓練と食事を兼ねてSEEやPSP、IFRで遠出してOXRなどに行ってました。今思えば数ドルの食事の為に何十マイルもFLTしてちょっぴり贅沢で清々しい気分を満喫してました。
私が好きな空港併設レストランは、Santa Monica AirportのTyphoon CafeとLong Beach AirportのDa Vinci、そしてVan Nuys AirportのAirtel Hotel 併設レストラン。それ以外にはEl Monte、French Valley、Hesperia、Brackett、Fullerton、Apple Valley、Gillespie、Montgomery、San Luis Obispo、Riversideなど、テーブルから滑走路が見えるレストランが好きです。