飛行機仲間のA先生のC172の副操縦士席に乗ってのSan Diegoの空港巡り。だいぶ昔の映画になるが、San Diegoはトップガンの舞台にもなった場所で、ミラマーなどの軍施設が多い。San Diego International AirportもClass B Airspaceを持ち、軍の空港であるMiramarもClass B Airspaceを持つため、この辺りの空域はかなり難解なAirspaceの形状になっている。
San Diego International Airport（SAN）以外に、San Diegoには民間の空港としてCarlsbad-Palomar Airport (CRQ), Ramona Airport (RNM), Montgomery Field Airport (MYF), Gillespie Airport (SEE), Brown Field Airport (SDM)がある。SAN以外は全てClass Dの空港で、この日はA先生がこれらの空港を一日で全制覇（全部着陸）するという計画にお供させてもらった。Santa Monica Airportには朝８時頃に到着、天候はすこぶる良い。機体はC172N、Lycoming O-320ながらなかなか調子の良いエンジンを搭載したN172EP。Garmin 430が装備されているので、難解なAirspaceをVFRで飛ぶ時には頼もしい限り。
Santa Monica Airport Rwy21からRight 270 departure at shorelineというお決まりのLocal Ruleの飛び方で離陸、そして3500ftまで上昇してLos Angeles Special Flight Rule South-east boundに乗る。3500ftでLos Angeles Internationalの上を飛び越え、Queen Mary号を目指して3500ftのまま巡航。この辺りの空域をVFRで飛ぶ基本的なコース取りと高度選択。ここからSocal Approachを呼び、San Diego Brown Field (SDM)までのFlight Followingをお願いした。高度は7500ftを選択したが、どうやら反対方向からAirbus320が飛んできているようで、5000ftくらいからなかなか上昇させてもらえない。そして直線距離で３－４マイルくらいの所をA320が飛び去り、"Caution for wake turbulance, climb to 7500ft!"とやっと許可がおりた。
7500ftで海岸線を巡航、右席に座っていても気持ちよい飛行。そしてOceansideまで10マイルくらいの所にきた時、Class B AirspaceのクリアランスとDirect Mission Bay VOR (MZB)という指示がきた。本来ならClass Bを避けてVFRで降下を開始したい所だったが、どうやらIFR Trafficと進路が交差するようだ。でも、Class Bのクリアランスが降りているので、何も心配せずに飛行を続け、5500ft、3500ftとApproachに指示されるがままに飛行を続けた。そしてMission Bayの近傍に来た時、"Squawk VFR"とFlight Following終了。目の前にはSan Diego Internationalがあり、左手にはMiramarがあり、その先にはCoronado島にあるNorth Islandの基地がある。飛んだことがあるコースだが、やはりLos Angelesの空域と違い、さほど頻繁に飛び間わている空域ではないので、緊張しながらのフライトになる。
この空域の自分の飛び方は次の通り：San Diego Internationalの滑走路ど真ん中上を飛び、Coronado島にかかる橋の西端を目指し、そしてSan Diego Bayの西側に沿って飛ぶとAirspaceをバーストしない。
San Diego Bayには数多くの軍艦が並び、そして一際目を引く原子力空母。この原子力空母を含めてSan Deigo周辺ある米軍兵力だけで、一部の大国を除き、普通の一国家を相手に戦争ができるくらいの軍備があるのだと思う。San Diego Bayの南端くらいに来ると、目の前に見える景色はメキシコ。国境を空から越えてしまうと大変なことになる。左に進路を取り、Class Bを避けながらBrown Fieldを目指す。Rwyは26でTraffice Patternは当然ながらRight Patternのみ。これでLeft Pattarnを飛んだらメキシコ国境を越えてしまう。この日はRwy26Rに着陸し、ここでブランチを取ることにした。
この時点で５つあるClass D空港のうちの一つを制覇しただけだが、一番の難関を終えた感じ。残る空港は低高度でClass Bの下を飛びながら制覇することになる。
それにしても、サンディエゴにあるＣＬＡＳＳ Ｄの空港を一日で５つ全てまわるとは、すごいプランですね。 それもサンディエゴの複雑な空域をすり抜けていくとは、やりがいのありそうなプランですね。 続編を楽しみにしております。
あと、今度是非ご一緒させて下さい。
自分の場合、Socalではほどんどの空港に行き尽くしてしまった感じです。残るはLAXくらいですが、流石に難関です。