LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

セスナ182でクロカン飛行

2010-03-14 | Flight Log (同乗飛行)

前回日記の続き、カタリナ島の往復フライトをした後の事になるが、1日2飛日目となるクロカンフライトに出かけることに。カタリナ島までは私の操縦でグラマンを飛ばしたが、2飛び目のクロカンはA先生の操縦でセスナ182Pを飛ばすことになった。行きは私が副操縦士席、Fさんが後ろでの3人乗り。帰りは前後を入れ替えることになった。

目的地はクロカン時間がつくサンバラディーノ空港。以前管制塔に呼び出されてから足が遠のいていたが、そろそろ復帰してもいいだろうと決断。コンチネンタルエンジンを始動、そしてランナップ、Rwy21から離陸し、北西に飛んでバーバンクのClass C Airspaceを避け、そして4800ft以上に上昇してからClass Cの上を抜け、5500ftで東に向かって巡航というコース取り。ここでオートパイロットがオン、headingだけ固定してくれるモード。

このセスナ182Pモデルは現行のセスナ182よりも横幅が広い。セスナ172は1986年式以前の旧モデルと1997年式以降の新モデルで胴体デザインなどに大きな差はないのだが、セスナ182は新旧モデルで胴体デザインからノーズのデザインまで大きく異なる。広さという意味では旧モデルの方が良い。この日のこの機体だと、2400rpmでフルスロットル22インチくらいのManifold Pressureの設定で、Ground Speedが130ktくらい出ていた。2450rpmの巡航をすれば、この高度ならあと3-5ktは絞り出せたと思う。仮にこの機体が新品に近いコンディションに戻せれば、135ー140ktくらいは出るんじゃないかという印象を持つ。セスナ172よりも少し大きな機体なので、6気筒の大きめなエンジンで巡航速度が抜群に上がるというよりも、積載量や離陸上昇力などの為の大型エンジンという感じがする。この時代のセスナ182(ノンターボ、RGは別)の巡航パフォーマンスは現行セスナ172SPに可変ピッチプロペラをつけたら同等のものになるのではないかと思う。特に最新型のセスナ172はエルロンを始めとするコントロールサーフェス回りのエアロダイナミクスを見直し、ムーニーなどの機体を思わせるような細かな空気の流れを意識している。こういう最新のセスナシリーズに比べると、旧モデルは空力という意味でも荒さがあるのかもしれない。ただ、結論から言えば、旧モデルのセスナ182は本当に良い飛行機だと断言できる。信頼性と整備性とに優れ、大柄な大人が本当の意味で4人乗れ、機内の騒音も少なく(特にコンチネンタルモデル)、これがベストセラーでいる理由が分る。今回のクロカン飛行の巡航中、そんな感じで色々と乗り味!について他の機体と比較しながらフライトを楽しんでいた。それから、Best Mixtureの位置を探ったり、エンジンの調子を感じたししながら、機械としての飛行機と対話するようにフライトを楽しむのが自分流。飛行機や機械が好きだからこそ楽しめる深みのある世界だ。

サンバラディーノ空港(San Bernardino Airport / SBD)の管制塔にコンタクトし、Left traffic Rwy24 report downwindとのこと。そしてパターンを回りRwy24に無事着陸。

動画:サンバラディーノ空港 Rwy24に着陸するセスナ182
http://www.youtube.com/watch?v=zNOkuWr75x8


タクシーアウトし、昔のFuel pit / Bluesに向かった。ここで3人で記念撮影などしていると、SBD FBOの車がやってきて、Everything all right?ときいてきた。サービスが良い。大丈夫だよと伝えて追い返した。 それにしても、あれほどよく来ていたサンバラディーノ空港だが、Tower化されてからはこれで2回目。最後に来てから1年以上も間が開いてしまった。Student Pilotの頃、First Cross-country Flightもここだったし、First Cross-country Soloもこの空港だった。あとInstrument Ratingに向けてPIC XC Timeを貯める為にもよくSBDに来た。何とも懐かしいなという気持ちにさせられた。やはりここは思い出の空港の一つなんだと思う。

帰りは副操縦士席と後部座席を入れ替え、私が後ろ。Rwy24 intersection A2から離陸となった。4500ftでオンタリオ空港 Class C Airspaceの北を飛ぶという経路。セスナのシングルエンジン全般に言えることだが、後部座席から前を見ると、とんでもないAngle of Attachで飛んでいるように見える。実際に横を見て主翼と地平線の角度を見比べると、普段飛んでいるAngle of Attachと変わらないのだが、錯覚とは面白いものだと思う。レベルオフしてからは機内で記念撮影。延々と進路を西に取って飛び、エルモンテ空港の北からバーバンク空港 Class C Airspaceの東端に向かって2400ftまで降下、そしてstraight inでサンタモニカ空港 Rwy21へアプローチ。なかなかCleared to landが出なかったが、Fwy405上空に迫るShort finalでCleared to landとなった。着陸も決まり無事にランプイン。普段は一人で飛ぶことが多く、多くても二人がほとんど。3人4人で飛行機に乗って、色々話しながら飛ぶのも楽しいもんだと思った。

動画:サンタモニカ空港 Rwy21に着陸するセスナ182
http://www.youtube.com/watch?v=-0AOCHWZbpc



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