LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:ローカル飛びこそ飛行機遊びの醍醐味かもしれない

2010-10-07 | Flight Log (機長)
仕事帰り、夕方、サンタモニカ空港に車を走らせた。綺麗な雲、綺麗な夕陽、これは軽く飛んでおきたいという単純な理由。空港に到着し、オイルレベルをチェック。4.5クオーツあり、せいぜい1時間のローカル飛びだと判断して、そのまま足さずに飛ぶことにした。機体に乗り込み、エンジンを始動。すでに黄昏時の空だった。この日は1万フィートくらいに層雲があり、秋の雲を思わせる。気温は非常に高かったが。

タクシーアウトする前に、左メインギアブレーキの踏みシロがさらに深くなっているのに気付いた。左ブレーキのBleeder screwを換えたので、おそらくBreak fluid levelが低いのだろう。ただ、奥まで踏めば左ブレーキも効かせることができたので、これは離陸可能と判断した。愛機ならではの判断で、これが飛び慣れてない機体ならこういう判断はしない。ランナップを終え、Rwy21からRight 270 Departureで離陸した。気持ち良くローテーションして高度を稼ぐ。この日の気温は24度、だいぶ涼しくなってきた。秋を感じさせる雲が出ているだけある。3500ft Special Flight Ruleでロサンゼルス国際空港を越える。すごく綺麗な景色だった。油温も安定、油圧もグリーンアークだ。こんな綺麗な景色が見えるのは、正に飛行機乗りの特権だ。しかも、気軽に空の散歩ができるような、小型機での飛行機遊びの特権とも言える。

そのままトーランス空港の方角を目指す。この日のトーランス空港はRwy11を使用しているようで、Night Landingを練習していると思われる機体がパターンを回ってきた。もう一度夕陽が観たくなり、先ほど南向きに飛んだコースを北上することにした。せっかくなのでMini routeを飛ぶことにした。ホーソン空港の管制塔を呼び、SMO VOR 308にセット、Squawk 0202をもらい、久々のMini routeを楽しんだ。ロサンゼルス国際空港管制塔にハンドオフされ、Class B Airspace通過のClearance が下りた。90ktくらいののんびりフライトで景色を楽しみ、サンタモニカ空港の管制塔にハンドオフ。Left Trafficでトラフィックパターンに入ったが、なかなかBase turnがコールされない。やっとコールされたと思ったら、Square turn for the base and finalとの指示がきた。私がいつもショートファイナル気味に飛ぶのを知っての指示だが、どうやらビジネスジェットのChallengerを1機のIFR Departureをさせる為の距離を取っていたようだ。Challengerが離陸してくとすぐにCleared to landとなった。Nigh landingとしては上々の出来だった。接地してからのブレーキングには気を使った。左の効きが甘いので、Directional controlが容易ではない。飛び慣れた愛機なので全く安全なのだが、グラマンなどのキャスター式ノーズギアに慣れなていない人が飛んだら危ないレベルだと思う。早急にBreak Fluidを足さないといけない。

それにしても、この日は秋の訪れを感じる綺麗な空だった。飛行機遊びするようになってから、空で季節を感じている。気軽なローカル飛びを頻繁に楽しんでいるからこそ感じることが出来るのだと思う。








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