LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:たった少しの追い風でも

2012-09-28 | Flight Log (機長)

いつものようにサンタモニカ空港に到着。ゲートキーを更新したので問題なく機体横まで車で乗り入れられる。トーランス空港は一度ゲートキーをもらえばそのままだが、サンタモニカ空港は毎年誕生日毎の更新。空港のセキュリティーという意味では良いが、面倒でもある。

機体に乗り込みエンジンを始動。何となくプライムの1回目が渋かったが、2回目、3回目と問題なかった。なにか詰まっていたのか?。エンジンは1発始動、ランナップエリアに向う。この日のサンタモニカ空港の風は050 at 4ktとのことだったが、Rwy21を使用。よほどの風じゃないとRwy3にはならない。いつものようにRwy21から離陸、、、ところが、いつもと違う感覚。当然ながら、たった4ktでもテールウィンドだとこんなにも違うのかと思った。Rwy endでも無風やヘッドウィンドの時より200ftくらい高さが足りない。あと、ローテーションした瞬間に感じるリフトが2、3秒の間すごく頼りない。テールウィンドでの離陸は何度もしているが、あらためて色々感じながら離陸すると安全マージンが低いことがよく分る。

この日のロサンゼルスの海岸線は800ft Overcast。ロサンゼルス国際空港、ホーソン空港、トーランス空港など海岸に近い空港はすべてIMCだった。ただ、サンタモニカ空港はVMC。海岸線には雲が出ていて、少し早めに左ターンしないといけなかった。そのまま1700ftくらいでいつものようにFwy10の上を飛ぶ。途中、What is your destination?と管制塔。Desgination is EMT!と応えると、frequency changeとなった。実は行き先など決めてなかったが、エルモンテ空港/EMTと言ってしまった手前、そのまま言った通りに飛ぶことに。ダウタウンの横まで来ても、低い雲が内陸に入っている。いつものようにLAX Class B Airspaceの下を潜り抜けて南に抜けられるような状態じゃない。ただ、この日は南下しないので関係ない。そのまま東に飛んでエルモンテを目指す。Fwy10に沿って飛び、7マイルエルモンテ空港の管制塔にコンタクト。そのままRight traffic Rwy19となった。ダイアモンドスターDA40に続いてNo2で着陸。ところが、高さ感覚が甘い酷い着陸。ギャラリーから見た目はOKだったかもしれないが、操縦している方としては落ち込むほど高さ感覚が駄目。操縦桿操作でごまかしてソフトランディングをしたが、感覚より1秒くらい早くメインギアが設置した。何百時間も飛ばしてきた勝手知ったる愛機なのになんたること。最近着陸が駄目だ。

そのままTransient parkingに向う。ちょっと肩を落としてトイレ休憩。しばらくすると、やたら格好いいExperimental機が入ってきた。4人乗りでVansRVでもない不思議な機体。もう1機はかなり改造してあるLong EZ。ギャラリーの目を惹く。IFRさえ合法的に飛べれば、こういう珍しいExperimental機が欲しいなといつも思う。そんな格好良い機体を横目に、見慣れた自分の機体に戻る。そしてエンジン始動、Rwy19へタクシー。ここでも不思議な呼びかけがあり、where is the destination?とグランドに聞かれた。SMOと返答。何で今日はこんなに行き先を聞かれるのか?。いままでこんな事無かった。何か違反でもしたのか??と心配になったほど。

Rwy19からはRight Xwind departure、Fwy10に沿って1800ftで飛行。すぐにfrequency changeとなった。ここで2500ftまで上昇しながら少し北寄りに飛行し、Burbank Class C Airspace 3000ftの下に入った。そしてSMO VOR-A Rwy21のコースをトレース。ハリウッドサインの横でサンタモニカ空港管制塔をコール、straight inとなった。まっすぐVOR-Aのコースと高度で飛び、Century Cityの横でNo2 cleared to land。左真横からのXwind、綺麗に下りれると思ったが、ここでも高さが合わない。今度はちょっと高め、0.5ftくらい高かったと思う。ソフトランディングだが内容が悪い。リラックスしすぎて弛んでるのか。久々に他の機体を飛ばして気分転換でもしてみた方がいいのか。悩ましい。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。