LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

万が一の時にあると安心のトランシーバー(私的インプレッション)

2006-12-15 | 航空関連エッセイ
日本では航空無線などを聴くことができるレシーバーを比較的簡単に購入することができますが、こちらから話すこともできるトランシーバーは免許が必要になるので入手が困難です。アメリカでは航空無線のトランシーバーの購入に特別な資格が要求されず、安価なものであるので、Student Pilotの時代に購入しました。

もしアメリカで飛行機免許を取ろうとしている人がこれを読んでいるなら、もしくは飛行機操縦訓練中の人がこれを読んでいるなら、トランシーバーを購入することをお勧めします。自分は買ってよかったと思ってます。

アメリカのパイロットショップで売っているトランシーバーはICOMやVertexというメーカーのものがほとんどで、200-300ドルくらいです。最初はどれを購入するべきが迷いましたが、Vertexは日本のヤエス無線と同じものとのことで、そこはまよわず日本製を選びました。VOR付きのモデルは200ドル台後半ですが、自分の経験からほんど必要ないと思います。トランシーバーに求められる機能はあくまでもトランシーバーであって、機体のVORの故障によってトランシーバーのVORでナビゲーションが必要になることは稀だと思います。万が一飛行機のVORが故障したらという事を考えてバックアップでVOR付きのトランシーバーを買うような用心深い人ならば、是非ともハンディータイプのGPSを買いましょう。そちらの方が現実的で、なによりも本当に便利です。

自分が購入したモデルはVertexのVXA 150という最も安価なもの。これで十分。これ以外の機能は必要ありません。Student Pilot時代はこのトランシーバーでAir Traffic Control (ATC)の英語ヒアリング訓練をしましたし、ライセンサーとなった今でもATISを取ったり、エンジン始動前にグランド/クリアランスにコンタクトしたりしてます。何より、飛行中にRadio Failureになっても大丈夫という安心感は絶大です。基本的にはRadioが2個ついている機体に乗っていますが、自分程度の飛行時間でも2個中1個のRadioの調子が悪くなったことがありました。そんな時に無線故障トラブルシューティングしていても、”何かあればトランシーバーがあるから大丈夫だ。”と心に余裕が生まれます。あと、忘れてはいけないトランシーバー(レシーバー)が活躍する状況はエアショーを見に行った時です。

実際に3000-8500feetくらいを飛行中に自分のトランシーバー(Vertex 150)の送受信感度を試したことがありますが、山などで遮られない限り機内備え付けのRadioに遜色無い性能を発揮しました。もちろんアンテナのサイズや搭載位置から考えてもコクピット備え付けのRadioの方が良いのは確かです。

結語としては、1)航空用トランシーバーはあったら便利で安心、2)アメリカでは安価で手に入るのでレシーバーじゃなくてトランシーバーを買う事をお勧めします、3)GPSが安く手に入る時代なので、トランシーバーにVOR機能が付いた高価なモデルは全く必要ありません。一番安いので十分です。





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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
トランシーバー (けいくん)
2009-01-27 06:31:11
トランシーバーを買うか、暫く悩んでいました。
Vertexの機種を前から見ていましたが、日本製だとは知りませんでした。迷わずこれに決めます。

有難うございました。
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