LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

訓練日記35:久々の雲一つ無い快晴!だが、Turbulenceがレポートされていた。

2006-05-29 | Flight Log (飛行訓練)
朝10時頃にFlight Service Station (FSS)に電話すると、一日晴天とのこと。NOTAMは多く、とくにパラシュートジャンプやアクロバットなどが多い。思えば今日はMemorial Dayでアメリカの休日だ。各地で催しものが多く、軍施設や墓地などでは低空での編隊飛行などもしているようだ。とくに飛行制限などもなく、今日はクロカン日和だ!と心の中で叫びながらトーランス空港(TOA)に向かった。
 今日のお供は81年型セスナ172 N111EXだ。Preflightを終え、オイルを足し、両タンクとも満タンにして教官を待った。そこで教官から電話があり、風をチェックして下さい!とのこと。教官からチェックが入るときには、何か飛び出せない理由がある時だ。FSSに再度電話してAbbreviated Briefingを行い、TOAからサンバナディーノ空港(SBD)までのWind Aloft と、通過地点であるチノ空港、コロナ空港、リバーサイド空港、マーチエアスペースなどの風を聞いたが、特に強い風は無い。何だ?と思って教官に電話すると、パイロットレポート(PIREPs)が出ていて、PDZ VOR 付近の5500 ftより上空でModerate Turbulence (TB)とのことで、しかもレポートしたのはジェット旅客機らしい。現時点でもレポートされた通りなら、我々の乗るセスナ172が空中分解してしまう。さっそく自分でも再度FSSに電話しなおして、PIREPsがあるかどうか、特にPDZ VOR周辺でTBに関するPIREPsが出ていないか聞いてみた。そうすると、MooneyとCessna172からModerate TBがレポートされているが、ジェット機などの大型機からはレポートが無いとのこと。自分がFSSに電話したのが10時半頃、教官が電話したのが11時過ぎ、そして自分が再度FSSに電話したのが13時過ぎから14時前くらいなので、この時間のうちにも情報がかなり変化しているのが分かった。今日は13時頃に飛び立つ予定で10時半頃FSSに電話してStandard Briefingを行っているが、やはり飛び立つ前にも再度確認しないといけないなと思った。こういうのも勉強だ。
 結局、最新のFSSからの情報では自分達と同じ程度の大きさのSingle Engine AircraftからのPIREPsということを考慮し、揺れるのを覚悟で飛び立つことにした。
 いつもの通りにQueen Mary号を目指して飛行した。3500ftくらいまで上昇した所で、

”この高度は揺れないみたいだから、今日はこの高度で行こう!“

と教官の判断。ということで私は、

”Socal Approach, Cessna 1EX, Cessna 172/u, over QM 3500ft request flight following to SBD”

とリクエストをかけた。こういう柔軟な判断も勉強だ。ただ予定通りに飛行していても駄目で、適時状況判断をしてより安全で快適な進路を選ぶのも技術のうち。そのまま順調に飛行し、Disney Land (DL)上空のNOTAMが気になったので、DL手前で一度5500ftまで上昇することにした。ところが5500ftでも揺れが少なく、このままの高度で行こうということになった。とくに問題なく飛行を続けたが、SBD5nm手前の山を越えたあたりで降下を開始すると、かなり激しい揺れになった。SBD のAWOSを取るが、Wind 10kt程度と言っており、AWOSをあてにしきってはいけないなと思った。SBD CTAFでアナウンスしながら、比較的綺麗に着陸となった。TOA離陸から35分たっていない。
 SBDを離陸し、帰途も飛ばすことにした。GS 110-120kt程度で頑張っていると、1000ftくらい上空をBeech Baronと思われる機体が凄い勢いで抜いて行く。IO-550エンジンを2基搭載して200ノット以上の高速巡航が可能な機体だけあって、セスナ172 で飛ばす自分は一瞬にしておいていかれた。やはり速い飛行機が欲しい!単発で速い機体ならMooneyだ。Mooneyに乗っていたら追いかけただろうし、182 Turbo Skylaneあたりでも必死で追いかけたかもしれない。そうこうしているうちにTOAが見えてきて、RWY 27Lに着陸となった。一昨日のGustyな中を飛んだのに比べれば、今日の風は楽勝!280 at 10ktとの事だったが、ノーズギア浮き浮きで着陸できた。気持ちいい!。

 教官から、“もうそろそろソロでクロカン行けるでしょう!”と言われた。ついにクロカンソロ!に突入か。楽しみだ。





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