LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:職場の先輩、Canadian Pilotを乗せて

2017-03-13 | Flight Log (機長)

カナダの飛行機免許を持つ以前の職場のMA先輩がロス入り。ベガスで仕事があるので、ロサンゼルスに立ち寄ってくれた。さっそく一緒に飛ぶことに。以前、セスナ172や、グラマンでロサンゼルスの空を飛んでいるが、このボナンザに乗ってもらったことがない。サンタモニカ空港で待ち合わせ、愛機ボナンザS35の所へ。この時、ボナンザの駐機スポットの近くでは、WHEELS UPのKingAir 350iがIFRリリース待ち。そしてCitationも離陸待ち。さらにHawker/BeechJet400、その後ろのBeechcraft Baronと続く。忙しい。

こちらはVFRなので、エンジン始動、Rwy21 run up area via Aでタクシーしていく。そしてKingAirのリリースの後、ランナップエリアから離陸許可をもらう。Right turn at shore lineで離陸。この日はPacific Palisades上空で管制官から質問され、Do you fly along the coast or 180 to special flight rule?とのこと。You are right, 180 here then special flight ruleというと、tell us you fly to special flight rule next timeと言われた。こちらの飛び方を熟知していて、以前から気になっていたようだ。Airspace外の旋回まで気を使うとは、意外に細かい。

Special light Ruleに入ると、3500ft 2500rpm 23inch, 100F ROPで巡航。IAS162kt, Pressure Altitude 3400ft, OAT64度Fで、TAS173.2ktと出た。このS35ボナンザがカッ飛ぶところを体験してもらいたかった。そのまま海岸線まで飛び、海岸線を西向きに進路をとり、話題の?トランプゴルフ場の上を飛行。海岸線を飛行した後、反転してPoint Farminに向かい、ここからトーランス管制塔を呼ぶ。left base Rwy29 cleared to land Rwy29Rと、initial callで全部のclearanceをもらう。ところが、Diamond Starが1機ロングファイナルに入ってきて、こちらはRwy29L cleared to landとなる。Rwy29Lのファイナルよりちょっと南寄りを飛び、Rwy29Rのファイナルを飛ぶDiamond Starと距離を置く。この時、その機体が目視で確認できていないから。右クロスウィンド気味の風だったので、余計に南側に逃げた。ショートファイナルで隣に機体がいないことを確認し、通常通りのコースに戻し、Rwy29Lに着陸。タクシーアウトし、グランドにコンタクトすると、Via A, East Ts, good dayと管制官。Tハンガーに案内されるとは、ローカル機だと勘違いされたようだ、Taxi to TRANSIENTと伝えたのに。Actually,,, would like to taxi to transient!と伝え、クリアランスをもらいなおした。ここで久々のヨシ君のお出迎え。しばしGA Centerで休憩した。

しばらくして帰途につくことに。Tower Enroute Control IFR to SMOをリクエスト。以前はとんでもないルートだと思ったが、今はLAX/SLI/PDZ/POC/VNY/SMOというVOR6個も絡むこのルートが大好き。ほどよい忙しさがいい。あとintersection fixが多いのもいい。 クリアランスは暗記済み、あとルートはGarmin GNS530Wに保存してある:

Cleared to SMO; fly runway heading, intercept LAX170, LIMBO, V64, SLI, V8, POXKU, V363, BAYJI, V186, DARTS, Direct; 3000ft expect 6000ft 10min after departure; departure frequency 134.9;  Squawk472X

ランナップ終了、すぐにリリースとなる。海岸線まで真っ直ぐ出て、海上まで来てもターンなし。やっとRadar vector to SLI turn left 170と指示された。さらにHeading 110となり、Socal 127.2にハンドオフ、5000ftまで来てdirec to SLIとなる。Heading 070でSLIに向かい、これはNav1 VORを使用。GPSでもSLI-direct enter enterし、SLIまでナビゲーション。二重のナビ。もうすぐSLI, V8に向かって軽い左旋回というところで、climb6000ftと管制官。5000ftでいけるかもという淡い期待で、きっちりミクスチャーを合わせたのに。ちょっとピッチを上げ、150-200LOPくらいまでミクスチャーを進める。IAS130ktくらいで上昇。延々とコース通り飛ぶ。6000ftに来てからは、ほぼRich of Peakの設定で飛行。Socal 124.1, 125.5とハンドオフ。機体は調子よく、IAS157kt, Prssure Altitude 5900ft, OAT58度Fという条件だったので、TAS175ktという計算。ただ、GSは伸びない。V363では北風の影響でGS150kt台へ。さらいにBAYJIまで来てV186へ。ここで減速開始。さらに右クロスウィンド気味に飛行。北風なので、山からくる変な気流で小刻みに機体が揺れる。Socal 135.05にハンドオフされ、アプローチへとレーダーベクターが来るかと思っていたが、なかなか降下開始せず。ダウンタウンが横目に入り、DARTSまでもうすぐというところで5000ftへ降下指示。そしてheading 250, descend 3000ftとの指示。これは無理な指示だ。BEVEY intersection 目の前、降下が間に合わない。Green arc以下にスロットルを絞りたくない。heading240 maintain 3000 until established cleared for approachとなる。3000ftまでとても降りれず、ちょっと上昇して140ktまで減速、ここでギアを出して降下開始。カウルフラップは敢えて閉じた。Are you established?と管制官。Yesというと、contact SMO Towerとなる。あんたの無茶な降下指示でこんな飛び方してるのわかってるの?と言いたくなった。サンタモニカ管制塔はInitial contactで、cleared for visual Rwy21 you are number2, following a Cessna on final, Rwy21 cleared to landとなる。減速し、やっとNo1のセスナ発見。抵抗度では北風からくる右クロスウィンドは消え、ほぼ海岸線からの西風。着陸はフルフラップで、普通に接地。

道場したMA先輩はパイロットということで、景色やクロカンフライトより、IFRで軌跡の長いフライトを選択した。ボナンザの軽快さを体験してもらえたと思う。


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