LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:強い横風のなか、楽しく着陸遊び。

2007-02-13 | Flight Log (機長)
飛行機乗りになってから、その日に飛ぶ予定があろうがなかろうが、何となくAviation Weatherを調べてしまう癖がついてしまった。この日も何気なくロサンゼルスエリアの各空港のATISを取ると、かなり風が強いコンディション。しかもクロスウィンドランディングの練習に丁度良い感じの風だ。だいたいどこの空港もRunway Headingに対して45度くらいの風で、風速は12-17kt程度。いても立ってもいられずにホームグランドであるトーランス空港(KTOA)へ直行。

ちなみに、セスナ172のPiloto Operating Limitation Handbook(POH)に記載されたMaximum Crosswindは15ktだ。これ以上の横風だとラダ-を床まで踏んでも機首がまっすぐ向かない。空港に到着するとすぐにRunway脇のWind Sockを見に行った。管制塔から離着陸する機体にリアルタイムでWind Reportをしているが、風向は一定しないけれど純粋な横風速度成分は15ktにならないことを計算で確認した。ちなみに15kt近辺かそれ以上の横風では絶対に離陸しない。

早々にプリフライトを終えてRwy29Rへタクシーしていった。Rwy29Rのファイナルでは他の機体がふらふらしながら降りて来ている。かなりGustyなようだ。いよいよ離陸許可を得て、はやる気持ちを抑えながら滑走路に進入。Rotation直後に横風で機首が左に向くことを想定し、Rwy headingの延長線上の目標物となる雲を見つけておいた。気合いを入れてフルスロットル、左へエルロンを切ってセンターラインを維持。55ktでRotationするとスコーーんと機首が左を向き、グングン上昇していく。久々に味わうCrosswind Take Offの感覚。

タッチアンドゴーをして遊ばせてもらうHawthorne Airport(HHR)が近づいてきたのでAirspaceに入る前にHHR Towerにコンタクトすると、Cessna 7FR cleared to land!といきなり着陸許可をもらった。誰も飛んでないようだ。

HHRのファイナルに入ると管制塔から2回ほどウィンドレポートが入った。210 at 18とのことだが、横風速度ベクトル成分は12kt程度、機首をRunway headingに合わせてもまだラダーは少しあまっている。1回目は得意のウィングローで着陸した。心地よい緊張感が最高に楽しい!。2回目は苦手のクラビングで降りたが、機首を戻すのが早すぎたのか、ラウンドアウトの後にセンターラインより右側へ外れて着陸。もっと練習せねば。

もうすこし楽しみたかったが、ちょうどトラフィックパターンの少し上くらいの高度に雲が出始め、仕方ないのでTOAへ帰還。TOA Towerからはベースからファイナルで3回ウィンドレポートが入る。最後のレポートでは260at16とのことで、かなり横風成分がなくなってしまった。Head windが強いのとGustyなだけで、あまりwind correctionをして楽しむ感じじゃない。無念だなと思ってラウンドアウトすると、ピューーっと機体が右へ右へ流れ、風向が変わって横風が強くなったようだ。すぐに左エルロン、そして右ラダーをジワーっと床まで踏み込み、良い感じで左メインギアから接地!。

ただのローカルフライトだったが、ちょっとしたクロカン飛行をしたよりも面白かった。やはり今の自分程度のステージでは、ソロでクロスウィンドランディングの練習をしているだけでも楽しくてしかたない。



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