LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:気温が上がってきた

2012-06-04 | Flight Log (機長)

出張などが続きなかなか飛べない。次回を見つけ、久々にサンタモニカ空港へ。久々に愛機と対面した感じ。オイルは5.2クオーツ、燃料はほぼ満タン。プリフライトチェックも問題なし。キャノピーを開け、機体に乗り込んでエンジン始動、一発で火が入る。ランナップに行くと全てのスポットは埋まっていた。狭いスペースを見つけ、ランナップの場所を確保。そしてランナップ後にタクシーアウトすると、すでに3機がランナップエリアに入るために待っていた。当然ながら離陸待ちの機体も並んでおり、自分を入れて4機、そして自分の後ろにも何機か待つ。最近は曇り空が多いので、雲が晴れる今頃から一斉に訓練機が出てくるのだろう。ちなみに気温は24度、露点温度は13度だった。もっと温かい感じ。Cessna Citation Excelが1機離陸、そしてVFR機の着陸の合間にどんどんとVFRの離陸が続く。こちらも訓練機のCessna172SPに続いて離陸、そしてこちらの後に続くのはCirrus SR22Turbo。Left downwind departureでロサンゼルスダウンタウンを目指す。1500ftくらいにはモヤの層があり、いまにもマリンレイヤーが入りそうな感じ。かなりボコボコしたリフトがある。風は基本的に西風だが、上空ではちょっと北寄りの成分もある。100kt弱の巡航だったが、ダウンタウンの横では凄いリフトがあり、ノーズダウンして高度を維持すると110ktくらいまで加速した。パワーは2400rpmまで絞っているのに。でも、しばらくすると大減速。今度は軽いシンクに入ったようだ。やはり北寄りの風があるという読みは正解で、ハリウッドの山からウェイブが発生しているのだと判断した。

そのまま南へ旋回、コンプトン空港の横からトーランス空港を目指す。何度となく飛んだ空の散歩コース。Good yearの上空で管制塔を呼ぶと、Report harbor general hospital, enter right base Rwy29Rとのことだった。そしてHarbor General Hospitalの上空に来たところで、No3, follow the Red grumman Rwy29R cleared to landとのこと。赤いグラマンと言えば日系スクールサウスベイの機体だと思うが、なかなか見つからなかった。一応ベースを広めに取って赤いグラマンを探す。すると管制官から呼ばれ、Grumman is on the runway you are No1, Rwy29R cleared to landとのこと。トーランス空港はSpecial wheather observationが出ており、気温24度、露点温度14度、風は340 at 8、かなりの北風。ただ、実際は風向が一定しないような感じで、variable at 8の方がいいのではないかと思ったほど。80ktでラウンドアウトし、長い滑走路を使ってノーフラップで息の長いフレアを1人楽しんだ。

そのままFuel pitに向う。Christen Eagleが1機、そしてGlassiar FTが1機いた。格好良いExperimental機だらけだ。そのGlassairがエンジン始動する時、高圧縮比のエンジンらしい始動音が響いた。痺れる。

Fuel pitでは5galほど給油、そのままタクシーバックする。Rwy29RからはRight downwind departureで離陸することに。ところが、無線の音質が悪い。毎年の事だが、気温が25度に迫るとパネルマウントの無線の調子が悪くなる。気温で機体性能が影響を受けるのは理解できるが、無線まで影響されるという自分の機体の癖には失笑してしまう。念の為にトランシーバーも準備しておく。離陸後は特に目的地も決めずに、1700ftの低高度でロサンゼルスの空を右へ左へと飛び回る。最終的には北上してドジャーススタジアムを目指し、さらいにパサデナのローズボールスタジアムまで向かい、そこから左旋回して西の海岸線を目指す。Griffith Parkの上空からサンタモニカ空港の管制塔を呼ぶ。Straight in、Rwy21、you can fly as fast as you wantと管制官。訂正しない自分がいけないのだが、サンタモニカ空港の管制官は私の機体がO-360を積んだグラマンタイガーだと思っている。空港管制圏に入る時には降下しながら勢いよく下りて来るから、まさかO-235を積んだ低速機だとは思っていないのだろう。ところが、この日はすでに高度を落としていたので、どうやっても105ktで飛ぶのが限界。そしてShort finalまでその速度を維持し、Right full rudderで減速。ところが気流が不安定で、なかなかfull rudderを維持できなかった。これは着陸距離が伸びるかなと思っていたら、今度は気流の影響でリフトを失いスロットルを足すことになった。お陰で、伸びると思っていた着陸距離も凄く短くなった。

タイダウンスポットにタクシーバックする時に1機セスナが下りてきたが、やはりショートファイナルで相当揺れていた。やはり気流が不安定のようだ。最近単純なローカルフライトばかりだが、それでも十分に満足できる。この趣味が自分に向いているのだと思う。


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