LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

訓練日記33:南カリフォルニアらしい雲一つない空の下、2回目のクロスカントリー飛行となった。

2006-05-23 | Flight Log (飛行訓練)
今日はTorrance (TOA) - San Bernardino (SBD) - Redlands (L12) - SBD - TOAというクロスカントリーコースだった。往復で120nm程度の行程になる。今日の天気はいかにも南カリフォルニアのそれらしい、雲一つない空だ。今日の機体はN433FR、最近ノーズギアとメインギアのハブがおかしいのか、変な振動があるのが気になるが、一度空に上がってしまうと凄く良い機体だと思う。Preflightを終え、燃料を満タンにし、GPSをセットした頃に教官登場、そしていつも通りのRight downwind departureでLongbeachのQueen Maryを目指し、Socal 127.2にコンタクトする。今日はSocalが忙しく、割り込むタイミングがない。やっとの事でSquawk02XXをもらい、SBDに向かって飛行を続けた。さすがに1回自分で飛び、1回同乗飛行させてもらっているので、SBDまでの景色は覚えてきた。GPSとチャートと景色との対比もできている。 SBDまでは 105kt程度のゆっくり飛行だったが、青い空のした楽しんで飛行したので一瞬でSBDについてしまった感じだ。今日のSBDはヘリが2機、小型機が1機パターンにおり、いつもよりも忙しい。かなりGustが強く、ボコボコと飛行機が揺れる。もうSBDの着陸は楽勝!という感じになってきた。元国際空港だけあって滑走路も広くて長い(1万フィートある)けど、ノンタワーになった今はトラフィックが比較的少ない。2回タッチアンドゴーをし、お隣の Redlands Airport (L12)に向かった。
 ここL12は初めて来る空港。あと少しで受けることになるであろうFAAライセンスの試験会場になる空港だ。L12 RWY26のDownwindの正面は山で、地表は昇り斜面になっているため、高度を維持してDownwindを飛行しても降下している錯覚にとらわれる。しかも着陸地点を目指して実際の降下を始めると地面が近づいてきて怖いが、Finalに入って下り斜面になると飛行機が降下している感じがしないという錯覚だらけの空港だ。おまけにRWY自体にも下り勾配があり、Round outしたあとに飛行機が着地する高さの感覚がつかみにくい。今日はGustもあったので、着陸は難しい!と感じたが、2回の着陸とも初めてにしてはそこそこだったのではないか?!と自分では評価している。
 L12での着陸練習の後、またまたお隣のSBDまで飛んで行き、今回は完全なフルストップとなった。BLUESの自販機でレモネードを買い、教官と立ち話をし、短い休息を取り、TOAを目指し帰途についた。
 SBD を離陸してSocalにコンタクトするが、“5分まて”という返事があり、本当に忙しそうだ。この周波数ではつながりそうにない。次の区間までの飛行は SocalにコンタクトしないVFRとなった。次の区間では”行き先だけ言ってくれ“と冷たい対応。やはり忙しいようだ。”Cessna 3FR to Torrance Airport”とだけ告げ、Squawk02XXをもらった。そのままHeading 240を維持してTOAを目指した。途中SLIのVORをトラッキングしたが、その頃にはすでにRancho Palos Verdesの山が見えていた。LA名物のスモッグがあるが、それでもVisibilityは素晴らしく良い。Queen Maryまで2マイル東の所で” Airport insight”とコールし、Queen Mary上空から降下開始、TOA 29Lに着陸となった。凄いGustで、久々に教官の手が操縦桿にかかった。

 今日の訓練の感想は、天気が良ければSBDまで迷わずにいけるなということだ。ただSocalから色々言われると、指示が分からないことが2回程あったので、まだまだATCが仕上がっていない。こうしてクロカンをするようになって初めて飛行機の奥の深さを感じ始めた。着陸をいかに決めるかということだけに集中しがちなローカルソロまでと違い、飛行機を飛ばす本当の楽しさを知ってしまったようだ。このまま泥沼にはまれば、きっと自分はAviation貧乏になるのだろうと思う。でも、もう抜けられないな、、。



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