LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

計器飛行訓練に関連する教材などの独断インプレッション

2007-03-22 | 航空関連エッセイ

Private Pilotの訓練を開始した頃は飛行機の事など何も分からず、何を勉強してよいかも分からなかった。結果的に教官や先輩パイロットのお勧めの教材や機材を購入していた。今はまがりなりにもPrivate PilotとしてGeneral Aviationの世界を楽しむようになり、IFRの訓練に際しても自分なりにこだわりを持って教材などを選べるようになった。そんな私の独断インプレッションを御紹介。

レギュレ-ションなど覚える事の多いIFRの訓練だが、基本となる教科書はJeppesen GFD Instrument/Commercialだと思う。定価は$85程度だが、イラストも豊富で分かり易い。ただ、"Departure Procedure"のチャピターは内容が悪すぎで何を言いたいのか分からないのはバツ。コツコツ読めば通読も可能だが、IFR ratingを取得するだけなら余計な情報も多いかもしれない。

意外とお勧めなのがGleim Instrument Maneuversという教科書。教官が勧めてくれたので購入したが、テキストの多さと図の少なさに加え、質素な紙質がなんとも読む気をそがれる1冊。ところが内容な素晴らしく、実際にIFRの訓練を開始したりIFRで飛んだ事がある人にとっては実に完結明瞭な内容だと感じるはず。定価も$19.95で、実売価格は$16くらい。絶対にお勧め。

実際にはJeppesenを家で読み、Gleimは訓練に時に持ち歩いたりしている。2冊購入というのも無駄な気がするが、自分はこの2冊を使っている事に満足している。


FAAの筆記試験に備えての勉強だが、一般的にはASA、Gleim、Jeppesenの3社いずれかを購入すれば良い。Jeppesenは$23だが、他の2社は$16程度で経済的。ただJeppesenの問題解説はなかなか良いので、自分はJeppesenを使っている。ちなみにPrivate Pilotの筆記試験もJeppesenを使っていた。


IFRの訓練で絶対必要なのがフードだが、フライトスクールに置いてあるのはASA Jiffy Hoodという$10程度のものが一般的。これが付け心地が悪く、ILSでDecision Altitudeに来てフードを取って着陸させようとしても、Head Setはずれるは髪は引っぱられるはで気分が悪い。色々なフードが出ているが、やはりJeppesen Shadesが一番良い。視界を遮る部分が可動式になっており、Decision Altitudeに来たら一瞬でshadeを跳ね上げ、何のハッスルもなくスムーズに着陸操作に専念できる。価格は$26。ちなみに日本人の鼻の形にもばっちり合うのが嬉しい。

最後にIFR訓練に欠かせないのがIFR Chartだが、NOSとJeppesenの二つの選択肢がある。自分はJeppesenを購入した。ここでお勧めしたいのがチャートカバーだが、是非とも一番高い牛革のカバーを購入して欲しいところ。教官も牛革のチャートカバーを使っているが、使えば使う程なんとも言えない貫禄と味が出て格好良い。プラスチック製のものは熱で歪んだり傷んだりして貫禄がでない。


何かJeppesenの宣伝のような内容になってしまったが、これからFAA IFR Ratingを取得しようとしている人は参考にしてみて下さい。


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