LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

再びエンジン整備。ついに原因を突き止めたかもしれない。

2010-07-24 | 航空関連エッセイ

トーランス空港に到着、整備ハンガーに機体を入れた。さっそく気になっていたプラグを外すことに。なんと、4番下のプラグがまたまたおかしくなっていた。他のプラグは大丈夫なのに、何故4番下だけこうなのか? 前回のプラグ交換からたった3.25時間で鉛だらけだ。これはプラグが悪いというのじゃなく、しかもカスが溜まっているという感じでもない。はっきり言って鉛!の塊が溜まっているだけだ。カーボンなら分るが、何故鉛だけだ?と首をひねる整備士達。配線が悪いのか?とも思ったが、それだけでも説明できない。Left Magnetoに切り替えた時、プラグ配線が悪ければラフるはずだが、それはない。

もしかしたらプライムが悪い(over prime)じゃないの?とのことで、さっそくプライムノズルを外してみることに。そうすると、手前2個のシリンダー(3番と4番)のノズルがつまり気味だった。さっそくノズルを外し、シンナーに入れてクリーニング開始。そしてプラグも全部掃除してもらった。つまり気味のプライムなら説明がつく事が多い。エンジン始動してからタクシーしているとき、エンジンが少しラフり気味になることがあった。これはつまり気味の4番のプライムラインの燃料圧が高いままとなっており、エンジン始動から暫くして4番のシリンダー内に燃料が流れ出る為の症状だったかもしれない。それから、エギゾーストパイプカバーの上面、4番シリンダーのプライムの真下にシミのようなものが広がっている。もしかしてプライムノズルの詰まりにより、燃料が少し漏れていた証拠なのか? いすれにせよ、しばらくプライミング無しでエンジン始動してみようと思う。

プラグ掃除、プライムノズルの掃除以外にも、プロペラのバリ取りやオイル交換(14時間しか使っていないが)を行った。全て終わってエンジン始動、試運転では問題なさそう。そのまま帰還してもよかったが、サンタモニカ空港のCeilinが700ftまで落ちてきたので、680ftのVOR-A DME / GPS-A DME Approach Minimum 680ftに近すぎる。Missed approachとなって再びトーランス空港に戻ってくる可能性が高いので、ここは機体を置いて帰ることにした。エンジン整備後のテストフライトはお預けとなった。

そういえば、クレーム交換となったチャンピオンのFine Wire スパークプラグだったが、今となってはプラグのせいではなかったという事になる、、、。


写真説明
左上:4番シリンダープライムラインとエギゾーストのシミ
右上:詰まり気味のプライムノズル
左下:4番シリンダーのプライムノズルに繋がる燃料パイプ
右下:クリーニング前後のスパークプラグ





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