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トーランス空港に到着、整備ハンガーに機体を入れた。さっそく気になっていたプラグを外すことに。なんと、4番下のプラグがまたまたおかしくなっていた。他のプラグは大丈夫なのに、何故4番下だけこうなのか? 前回のプラグ交換からたった3.25時間で鉛だらけだ。これはプラグが悪いというのじゃなく、しかもカスが溜まっているという感じでもない。はっきり言って鉛!の塊が溜まっているだけだ。カーボンなら分るが、何故鉛だけだ?と首をひねる整備士達。配線が悪いのか?とも思ったが、それだけでも説明できない。Left Magnetoに切り替えた時、プラグ配線が悪ければラフるはずだが、それはない。
もしかしたらプライムが悪い(over prime)じゃないの?とのことで、さっそくプライムノズルを外してみることに。そうすると、手前2個のシリンダー(3番と4番)のノズルがつまり気味だった。さっそくノズルを外し、シンナーに入れてクリーニング開始。そしてプラグも全部掃除してもらった。つまり気味のプライムなら説明がつく事が多い。エンジン始動してからタクシーしているとき、エンジンが少しラフり気味になることがあった。これはつまり気味の4番のプライムラインの燃料圧が高いままとなっており、エンジン始動から暫くして4番のシリンダー内に燃料が流れ出る為の症状だったかもしれない。それから、エギゾーストパイプカバーの上面、4番シリンダーのプライムの真下にシミのようなものが広がっている。もしかしてプライムノズルの詰まりにより、燃料が少し漏れていた証拠なのか? いすれにせよ、しばらくプライミング無しでエンジン始動してみようと思う。
プラグ掃除、プライムノズルの掃除以外にも、プロペラのバリ取りやオイル交換(14時間しか使っていないが)を行った。全て終わってエンジン始動、試運転では問題なさそう。そのまま帰還してもよかったが、サンタモニカ空港のCeilinが700ftまで落ちてきたので、680ftのVOR-A DME / GPS-A DME Approach Minimum 680ftに近すぎる。Missed approachとなって再びトーランス空港に戻ってくる可能性が高いので、ここは機体を置いて帰ることにした。エンジン整備後のテストフライトはお預けとなった。
そういえば、クレーム交換となったチャンピオンのFine Wire スパークプラグだったが、今となってはプラグのせいではなかったという事になる、、、。
写真説明
左上:4番シリンダープライムラインとエギゾーストのシミ
右上:詰まり気味のプライムノズル
左下:4番シリンダーのプライムノズルに繋がる燃料パイプ
右下:クリーニング前後のスパークプラグ