LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

次期4人乗りセスナの新機種の全貌が明らかになってきた。

2007-11-28 | 航空関連エッセイ

NGP(Next Generation Piston)とセスナが名付けた次期ピストン機。エアショーなどでも4人乗りNGPのお披露目が済んでいるし、二人乗りセスナ162(通称Sky Catcher)は販売予約を開始済み。その売れ行きも好調なようだ。ただ、事実上はセスナ152の後継機種である二人乗りSky Catcherに比べ、本流であるセスナ172/182の後継機種と噂される4人乗り機は謎に包まれていることが多かった。ところが最近になり、内装やエンジンなどの情報が少しずつ公開されはじめている。

時代の当然の流れではあるが、エンジン制御はFADECを採用してコンピューター化が進み、昔ながらの赤いミクスチャーレバーは姿を消すようだ。プロトタイプ機はLycoming 580のガソリンエンジン(100LL燃料)を載せているようだが、おそらく最終的にはJet A燃料でも動くターボディーゼルを載せることになるのではないだろうかと思っている。

内装は近代的になり、自動車のATレバーのような形をしたスロットルレバーが採用されいてる。写真でみる限り、シートは電動調節機能がついているようだが、これはかなりの重量増じゃないかと心配になる。このような装備はいらないから、その分pay loadを増やして欲しいものだ。現行の172/182に比べると格段に機体横幅が増したように見え、肘掛けが採用されるほどの余裕がある。そして、何よりも驚きなのがセスナがついにサイドスティック方式の操縦桿を採用したこと。個人的には旧来のくびき型(頸城型)のYokeの方が好きだが、限られたスペースしかない小型機に前方視界を確保しつつ大型画面のGlass Cockpit方式を採用するには、エアバスのようにサイドスティックを採用したほうが都合が良いのだろう。このセスナNGPのサイドスティックだが、ドアに付いているところが面白い。ドアを開けた時にコントロール系がどうなるのか?(それともエアバスのようなFly by wire??)凄く気になるところ。

現行のセスナ172/182などのシリーズの商品価値はまだまだ高いのでセスナ社がNGPの販売を急ぐ必要なないだろうが、2010年頃までには市場にお目見えするのではないだろうか。気になる価格は35万ドルくらいが最低価格になるのではないかと思う。現行のセスナ172SP(Gramin G1000)が25万ドル、セスナ182ターボ(Garmin G1000)が37万ドルなのを考えると、最新機種の価格設定はお買い得とも言えるのではないだろうか。


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2 コメント

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ニューモデルが乗れる日 (くらげ)
2008-02-11 00:16:18
早く乗りたいですね。しかし、これに実際に乗れるようになるのは中古が出回るもっとあとの2020年くらいになるんでしょうかね。
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Unknown (C2)
2008-02-11 14:20:17
C172の後継機種が売り出されたら、最初はプレミア価格が付くくらい手に入り難い機体になるでしょうね。ただ、C162などの2人乗り機種については比較的リーズナブルなレンタル価格で飛べるようになるようです。C172の後継機種についても、レンタルであれば手が出る機体になるかもしれませんね。Cirrus SR20/SR22などよりは購入しやすく借りやすい機体になってくれるのかな?と機体しています。早く飛ばしてみたいものです。
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