C150でグラマンを取りにいく

Annual inspectionを終えたグラマンがトーランス空港に置いたままになっていた。大変ありがたいことに、この日はkobaさんにお願いし、サンタモニカ空港まで迎えに来てもらい、そのままトーランス空港まで送ってもらうことになっていた。土曜日の午後にサンタモニカ空港で待ち合わせ。海岸線は曇りだったが、セスナ150を駆り、問題なくVFRでやってきたkobaさん。機体はTransient Parkingに駐機してあった。

さっそく機体に乗り込むことになたが、なんとヘッドセットを忘れていた。普段は車に予備を積んでいるのだが、この日に限って無い。一番の愛用ヘッドセットはグラマンに置きっぱなし。どうせ右席なので、ここはヘッドセット無しで飛ぶことになった。

日本へ出張していたので、考えてみれば３週間弱ぶりに飛行機に乗ることになる。エンジンがかかっただけでわくわくした。サンタモニカ空港 Rwy21から離陸するが、ヘッドセット無しだと凄い騒音。この日のセスナ150はパフォーマンスが悪く、300fpmくらいの上昇しかしてくれない。気温も高くなり、積載燃料も比較的多く、二人乗りの機体に男二人乗りではしかたない。雲を避けながらなんとか3500ftまで到達、Special Flight Ruleでロサンゼルス国際空港を越えた。

この日は凄く雲が多く、完全なマリンレイヤーが海側を被い尽くす。そして一部が海岸線から内陸に入ってきている。ロサンゼルス国際空港の滑走路の一部は既にマリンレイヤーに被われている。この日はロングビーチ空港とトーランス空港の間のコンテナ置き場のような所で火事があり、周辺の2000ftくらいの空域は酷い煙に包まれていた。海側は1000ftくらいの高さにマリンレイヤー、内陸は2000ftくらいの高さに火事の煙、不思議な状況だ。トーランス空港にはRight pattern Rwy29Lに着陸した。Transient Parkingには黄色い愛機グラマンが停まっていた。３週間ぶりの愛機との再会、笑みがこぼれる。

さっそく愛機からヘッドセットを取り、セスナ150に戻った。せっかくなので、セスナ150でオーシャンサイド空港 / Oceanside / OKBまで飛ぶことになった。トーランス空港のグランドコントロールからVFR flight following to OKBのSquawk Codeをもらい、そのままRwy29R run upまでタクシー。そしてRight downwind departureで離陸となった。なかなか上昇しないセスナ150。Socal Approachへハンドオフされ、管制官のClimb to 5500ftと複数回言う口調から、速く上昇しろというプレッシャーを感じた。200-300fpmで延々と頑張り、5500ftまでやってきた。気温が高く、燃料が入り、男二人乗りだとセスナ150には酷だ。

この日はマリンレイヤーが出ており、5500ftまで上昇すると眼下には雲海が広がる。その景色は一瞬フライトレベルを飛んでいるのか？！と錯覚させるようなものだった。VFRだろうがIFRだろうが、雲の上を飛ぶのは気持ちが良い。そのまま順調にフライトを続け、オーシャンサイド空港が近づいてきた所で軽い問題発生。kobaさんのヘッドセット不調で無線交信できない。ここは私側で無線をし、kobaさんが操縦ということになった。

飛行機での無線不調は非常にストレスになる。ここはあちこち空港巡りせず、そのままオーシャンサイドから引き返すことになった。帰りは6500ftでの巡航、
。無線不調なので1200のまま飛び、先ほどのコース取りを逆戻りした。そしてサンタアナ空港のClass Cを越えてからそのまま降下を開始、ILSで下りるかのようにまっすぐトーランス空港 Rwy29Rに向って飛び、Long Beach沖でトーランス空港管制塔を呼んだ。すると、Cleared to land!、、、とまったくやる気のない管制官。まだclass Dにも入っていないのに、cleared to landとは。そのままファナイルを飛び、Rwy29Rへ着陸となった。

減速毎週１、２回は飛ぶ私。これだけの頻度で飛んでいると、３週間ぶりの空でも少し新鮮に感じた。