フライトの頻度が多いので、日記の更新が間に合わない状態が続いていた。ただ、大風邪を引いてしまい、まったく飛べない状態が1週間続き、週末に仕事が入り、なおかつ南カリフォルニアを寒冷前線が通過して嵐という天候。全ての悪条件が重なり、なんと2週間近く飛べなかった。出張もないのに2週間も飛ばないなんて、いままで滅多になかったこと。精神衛生上極めて良くない。やっと時間ができたので、さっそくサンタモニカ空港に向うことにした。とりあえずオイルレベルをチェックし、1クオーツオイルを足した。そして燃料のドレーンをしっかり行い、機体に乗り込みエンジン始動!。流石に整備後のエンジン、完璧な始動、アイドリングも安定。素晴らしい。
ランナップエリアで暖気をした。この日の気温は11度で、最近にしては冷え込んでいる方だ。ほんの先日まで20度を越えていたのに、気温の変化が激しい。ただ、飛ぶには10度前後の気温(空気密度)がいいに決まっている。ランナップを終え、エンジンの完調ぶりに笑みが溢れる。そして、腫れ上がった空に向かい、Rwy21からRight Turn At Shore Lineで離陸することに。さすがに気温11度だと、プロペラが空気をつかんでいる!という感覚が伝わってくる。上昇力も良く、空気の密度を感じる。こういう感覚はパイロットでないと分らない。海岸線で右旋回し、そしてさらに内陸に向って右旋回、東へと飛ぶ。サンタモニカ空港の西端に来たところでさらに右ターンをし、SMO VOR 132 radialに乗り、そのままSpecial Flight Ruleでロサンゼルス国際空港の上空を通過する。
サンタモニカ空港Rwy21から離陸し、ロサンゼルス国際空港の上空まで到達する動画
http://www.youtube.com/watch?v=aGR4_b2HFqE
出力設定は2500rpmでミクスチャーは最大出力用にちょっとだけ濃いめ。これでIASは105kt弱くらい出ていたと思う。この機体にしては上出来だ。気温とエンジン整備後が成せる技。ロサンゼルス国際空港の上空を通過し、そのままトーランス空港に向って降下開始。両タンクとも3galくらいづつしか燃料が入っていないので、とりあえず給油が必要だった。3500ftからクルーズ降下を開始した。IASは120ktくらいで、風にのってGSは130ktを維持していた。管制塔はRight traffic Rwy29R report downwindとの指示。すぐにダウンウィンドに入り、No2 cleared to landとなった。せっかくなので、No-flapでノーズギアを持ち上げっぱなしの着陸をして遊ぶことにした。ベースからファイナルまで80ktを維持し、ほぼグライダーのような感じでファイナルを飛ぶ。Rwy29Rに入ってからはグランドエフェクを感じる気持ちよいラウンドアウト。そして思いっきりノーズアップし、メインギアが設定した後もスロットルを少しいれてノーズを上げたまま滑走。Taxi Way Cに向って左ターンするのも、思いっきり左ラダーを蹴って旋回。ノーズギアの接地は機体の方向がTaxi Way Cに向いてからになった(動画参照!)。まるでTail Draggerのような遊びかただが、このグラマンなら容易い。
トーランス空港Rwy29Rに進入、ノーフラップで着陸、そしてノーズを上げたまま滑走し続ける動画
http://www.youtube.com/watch?v=WuDYE29FUwk
着陸後はグランドにコンタクトし、そのままFuel Pitまでタクシーしていった。当然ながらキャノピー全開、コンバーチブル。やはり愛機を飛ばすのは気持ちがいい。最高だった。
御気お付けください。
それにしても、2週間乗らないだけで....とは
大分飛行機中毒が重症の様ですね。
それにしてもロスは天気も良くうらやましい限りです。
先日関東で飛んだ時は、視程が悪く水平が取り難く、フラフラしていました(下手なんですが)。
かなり重傷の中毒にかかっています。
ロスは天気が良く、いつでも好きな所に飛んでいけますし、天気が悪くても気軽にIFRをファイルできます。いずれにせよ、気軽に飛べ過ぎる環境が中毒を助長しておりま。Ponさんも日本のGAを楽しまれているようで、素晴らしい限りです。