LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:久々のフライト 第二話

2011-02-22 | Flight Log (機長)

前回日記の続き。トーランス空港で燃料満タンとし、すぐに機体に乗り込みエンジン始動。このグラマンの良いところなのだが、キャノピーを開けたままエンジンを始動し、ドバッとプロペラが起こす風を受けるのが壮快。そのままTaxy back to Rwy29R。ランナップの後、King Airに続いて離陸となった。流石にタービンの排ガスは臭いので、キャノピーを閉め、King Airから距離を置く。King Airの離陸後、すぐにこちらにも離陸許可がおりた。きもちよく上昇、エンジンも調子いい。海にかなりせり出す感じで左旋回した。そしてトーランス空港 Class Dの境界線近くでFrequency changeとなった。

 

トーランス空港からストレートアウトで離陸(動画):http://www.youtube.com/watch?v=PqPCUYCVSS8

 

ここからは好きな高度で飛べる。2000ftくらいから500ftまで海上を降下していった。500ftくらいで海岸線を飛んだが、パロスバーデスの海岸線を低高度で飛ぶのは最高にお気に入りのコース。真っすぐ飛ぶのじゃなく、海岸線に沿ってクネクネと飛ぶ。このコースと高度はヘリも飛ぶので、LED Landing Lightを点灯させ、トラフィックに注意する。この低速機グラマンとて、この高度を2500rpmの設定で飛べば110kt弱(約時速200キロ)の速度が出ているし、海面が近いので速度感もあって気持ちいい。もうすぐPoint Farminというところで少し降下して速度をつけ、そのまま一気に操縦桿を引いて上昇、海面500ftの飛行は終了。

 

パロスバーデスの海岸線に沿って海上飛行(動画):http://www.youtube.com/watch?v=mljFjvYsujs

 

旋回上昇しながら高度を稼ぎ、3500ftになった所で北上開始し、トーランス空港の上空で3000ftへと高度を下げた。そしてGoodyear Blimpが駐機してある上空を通過し、コンプトン空港の上空を通過する時には2000ftまで降下。そしてその後は1600ftくらいに降下してロサンゼルス国際空港のClass B Airspaceの下をくぐり抜ける。この時、こちらの左側0.5マイルくらいを緑色のYakが追い抜いていった。流石に速く、一瞬で追い抜かれてしまった。こちらはそのままClass B Airspaceの下を飛び続け、ダウンタウンの南側を目指して飛行。ダウンタウンの南側に来たところでFwy10に沿っての西向き飛行開始。

サンタモニカ空港まで7マイルくらいの地点で管制塔を呼ぶと、straight in 21 report 4mileとのことだった。残念ながらModified straight inにならなかったので、Century Cityを目指して右に旋回。100ktを維持して飛行を続けた。Century CityのTiwn High Riseの所でポジションレポートした。すると、ダウンウィンドにいるCessnaに続き、こちらはNo2になると管制官。ちょっと??という感じだった。速度と位置からしたらこちらがNo.1でしょと思ったが、しかたなく減速することに。ここで管制官も要領の悪い捌きに気付いたのか、セスナに対してextend downwindしてNo2にre-sequenceしていいか?と尋ねている。まごまごしているので、こちらから呼びかけ、THEN AM I NO1 NOW?と捲し立て気味に質問。すると管制官もYou are No1, Rwy21 cleared to land, Cessna you are No2 extend downwindとのこと。ただ、ここでそのCessnaにextend downwindをさせてなるのもかと、こちらは100ktのまま突っ込んでいった。もともとそのCessnaにextend downwindをさせなくても、十分にこちらがNo1、向うがNo2という形になったはずだ。自分が速度を読み間違えたくせに、こちらをNo1にさせてやった代わりにCessnaがextend downwindしているという風な管制官の口調が気に入らなかった。ノーフラップでファイナルに突っ込んでいき、0.5mile on finalでスロットルをアイドリングにした。滑走路には80kt強で進入してラウンドアウト。息の長いラウンドアウトとなり、メインギア接地後もノーズをあげたまま。いつものように、ノーズを上げたまま左フルラダーで方向転換。Aerodynamic Brakeと通常のブレーキを使い、インフィールドで減速停止となった。このお陰で早々に滑走路をクリアーした。

 

サンタモニカ空港にノーフラップランディング(動画):http://www.youtube.com/watch?v=RN8o1-s-Iqg

 

すぐにタクシー許可を取り、自分の駐機スポットまでタクシーしていった。No2のCessnaとのスペーシングは十分な程で、向うはまだファイナルをフラフラ飛んでいる。ほらみろ!、extend downwindなんて不要だっただろという感じ。空気抵抗の高い低速機グラマン乗りとしての意地、トラフィックパターンくらいは通常の機体よりも速く華麗に飛びたい。

 

 

 

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