LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:地球は美しい星だ、、、、と真剣に思う.

2011-02-16 | Flight Log (機長)

この日はどうしても試してみたいことがあった。カメラをキャノピーから出して、機外の様子を撮影することだ。キャノピーを開けて飛んでも大丈夫なグラマンならではの芸当。プリフライトインスペクションを行い、機体に乗り込む。やはり愛機はいい。エンジンは一発で始動、そのままタクシーアウトし、ランナップでは短めの暖気。マグチェックはスムーズで、エンジンの調子の良さが伝わってくる。Rwy21からはRight 270 at shore lineで離陸することに。すぐに離陸許可がおり、離陸滑走を開始。そして60ktちょっとでローテーションした。そのまま80kt弱で上昇していく。気流の関係もあるが、なによりエンジンがスムーズに回っている。この上なく心地よい。そして海岸線で旋回、綺麗な景色を楽しむ。 今日の黄昏時の空は本当に美しい。地球というのは綺麗な星だなと思う。本当なら山昇りしたりハイキングしたりしないと感じない”自然”や”地球”なのだが、こうして飛行機から見る視点だと、一瞬にして自然を感じることができる。

 

黄昏れ時の空を飛ぶ私と愛機の動画:http://www.youtube.com/watch?v=8k4qEzsMLtw

 

この後はいつものようにロサンゼルス国際空港をSpecial Flight Ruleで越えた。はっきり言って定期便状態だ。そして3500ftのまま南下、最終的にはパロスバーデスの上空で180度旋回し、海側の景色からいきなり綺麗な夜景になる。そのまま3000ftくらいでトーランス空港の上空を飛び、そして1800ftでロサンゼルス国際空港のClass Bの下をくぐってロサンゼルスダウンタウンを目指す。ここからはロスの夜景が広がり、ダウンタウンの横をかすめてFwy10の上空を飛んで東へ向う。サンタモニカ空港まで6.5mileくらいで管制塔を呼んだ。最初はIdentと言われ、straight in Rwy21と管制官。ところが、途中でspeed up!という指示が飛んできた。他の機体よりも速めの100ktくらいでアプローチしているのにどうしたことか??と思ったが、私に続くNo2に軍用ヘリ、ブラックホークが130−40ktくらいで突っ込んできているらしい。まけるわけにはいかず、ここは2500rpmを越える設定で降下しながら速度維持。重力を使った加速、ショートファイナルまで120kt前半は出ていたと思う。Fwy405上空からスロットルを戻し、右フルラダーで減速、ラウンドアウトは75ktくらいだった。こちらがタクシーアウトしてしばらくたち、ブラックホークがRwy21に下りてきた。十分なスペーシングが出来た。この日はThank you!という管制官からの言葉がなかったが、トラフィックの流れに応じて柔軟にアプローチして航空管制に協力している姿勢を示せていると思う。グラマンのくせに、ショートファイナルまで100ktで突っ込んで来ることも管制官に覚えてもらっている。

この日も離陸から着陸、スポットインまで、全てLEDライトオンのままだった。 タクシー中も快適そのもの。まだLEDをつけてない機体オーナーには、是非ともお勧めしたい。

それにしても、今日の空は綺麗だった。

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (hiro)
2011-02-17 17:49:36
動画すばらしい景色ですね。
なんか、グラマンが成層圏を飛んでいるようですね。自分が飛んでいるホノルルではナイトのリースをやっていないのでとても羨ましいです。やっぱりオーナー機はいいですね。
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Unknown (C2)
2011-02-18 03:13:28
>hiroさん
成層圏を飛んでいるようという表現は的を得てますね。抜けるような雲一つない空に夕陽が沈み、なんとなく暗くなっていく経過を見ていると、この空の上に宇宙が広がってるんだと実感できます。そんなこと考えながら、いつも1人で飛んでます。
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