LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:サンタモニカ空港の管制塔は最高

2013-07-16 | Flight Log (機長)

またまた軽い空の散歩。この日は隣に駐機するPiper Lanceのオーナーが来ていた。彼は同業者ということで良く話しをするが、話題はサンタモニカ空港の着陸料の値上がりとなった。100の位を四捨五入して計算するので、彼の機体は4000lbsのカテゴリーになるらしい。着陸毎にかなり痛い出費だ。私の愛機も四捨五入するとセスナ172と同じカテゴリーになる。まったくもって不公平だ。二人で怒りをぶちまけた後、それぞれ飛んでいくことに。

さっそくエンジン始動、ランナップエリアへ。燃料があまりなく、近くで給油したかったので、選択肢はエルモンテ空港かコンプトン空港。せっかくなので久々のエルモンテに向うことに。Left downwindで離陸、雲が低く、アップウィンドからクロスウィンドではちょっと雲に入りかけた。Scatteredの層が1000ftくらいに広がっている。しかもかなり揺れがあった。Fwy10の上を1700ftレベルオフで飛んだが、この高度でもボコボコ揺れた。これは内陸まですぐに雲が入ってくるなと思った。ダウンタウン横を通過、かなり視程が悪く、内陸側が見えない。ここでコンプトン行きも少し考えたが、エルモンテ空港のATISを取ると、雲もなさそう。そのまま東に飛ぶことにした。空港まで8マイルくらいのFwy10上から管制塔を呼び、Right traffic, Rwy19となった。そのままダウンウィンドエントリー、ちょうどNo1のセスナ172がショートファイナルに来たところ。すぐにNo2 cleared to landとなった。短めのトラフィックパターンを回り、フルフラップで着陸。

そのまま給油スポットへタクシー、満タンに給油した。ちょっとのんびりしたかったが、雲も気になりすぐに帰還することに。Rwy19へタクシーバックしていくと、かなり年式の古いセスナ150が続いてタクシーしてきた。年式が古いのは確かだが、塗装が新しく、大事にしている感じが伝わってくる。こちらがランナップを先に済ませ、そのセスナ150より先に離陸。Rwy19からはRt Xwind departureを選択。西の空はかなり白く、これは急いで帰った方がいいと思った。でないと上空でIFR approachのクリアランスを貰わなければいけなくなる。しばらくして、エルモンテ管制塔からfrequency changeとなったが、have a pleasant flightと管制官。こういう挨拶ひとつで気分も変わる。thank you, good dayと私。

この日は少し北に進路を取り、2500ftまで上昇、Burbank Class C Airspaceの下に入るように飛び、ドジャーススタジアムから北へ3マイルくらい距離を置く。そしてSMO VOR-A Approachと同じようなコース取りで飛んだ。もうATISが変わったかなと思っていると、先ほど離陸した時の同じATIS Rのまま。あと数分でATISが変わるだろうという時間帯。空港は雲に被われているので、ATISがVMCのうちにすぐに管制塔にコンタクト、するとstraight inの指示。2500ftから巡航降下しながら105−110ktを維持してファイナルを飛ぶ。そしてショートファイナルで減速、フルフラップで着陸した。すると、こちらが着陸した瞬間、Now ATIS R is current, Broken 1000ftと管制官。もうちょっと遅れてたらSpecia VFRかIFRで降りることになりそうだった。本の数分の差、VFRでも東からなら十分降りれるというのを計算し、ATIS変更を1、2分待ってくれたのだろう。サンタモニカ空港をとりまく状況は近隣の厳しく、空港反対派勢力は市民だけでなく議員にも及ぶ。何度かこの空港を出ようと思ったが、こういう粋な管制塔のトラフィック捌きを経験する度に、この空港をベースに飛んでいてよかったと感じる。


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