LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:バロンだらけ!

2013-07-12 | Flight Log (機長)

軽い空の散歩の為、サンタモニカ空港に到着、オイルを1クオーツ足し、プリフライトを行った。エンジン始動、そしてランナップ。この日はやたら混んでいた。VFR離陸待ちが自分を入れて4機。最初はランナップエリアからも出してくれなかった。当然ながら滑走路を挟んで向こう側にはIFR離陸待ちのビジネスジェット達が並ぶ。やっとランナップエリアからタクシーアウトすると、自分の前は綺麗なビーチクラフトバロン。訓練機のようで、ストップアンドゴーでトラフィックパターンを回っていた。延々と離陸待ちをしていたが、なんと高価な訓練だろうと思った。もしレンタル機だとしたら、この離陸待ちだけで数十ドルから百ドルくらいいっていると思う。

やっと離陸許可、Right turn at shore lineでバロンに続き離陸。流石にバロン、合計600馬力、すごい距離と高度を話された。向うはトラフィックパターン、こちらは海岸線に向う。横目にバロンを見ていると、羨ましいほどの性能。久々にセネカターボでも飛ばすかという気持ちにさせられる。現実を直視、愛機の機内に目を向け、コツコツと高度を上げ、パシフィックパリセイズの上空で180度反転、Special flight ruleに入る。

この時点で油温が高め、2500rpm巡航から2400rpmに出力を絞った。その後、さらに2300rpmまで出力を落とした。LAXにはマリンレイヤーの雲が入ってきていた。そのままトーランス空港の上空を抜け、そしてパロスバーデス上空で180度反転、フルスロットルじゃないが、2400rpmくらいで上昇した。のんびりとマリンレイヤーに被われた海上を上昇、4500ftまで上がってきた。そしてSpecial flight ruleを逆戻り。LAX Class B Airspaceを過ぎたところでエンジン冷却しながらの降下、2500ftまで落とした。2000ft巡航降下すると、流石に油温は下がる。そのままの勢いでマリブビーチまで飛び、そこで反転することに。ところが、サンタモニカ空港からボナンザが1機Rt turn at shorelineで離陸してきているのを聴いていたので、後ろに気を使いながら慎重に右ターンすることになった。最近何度も経験しているが、マリブからパシフィックパリセイズの海岸線は空中衝突の危険が高過ぎる。

マリブとパシフィックパリセイズ中間地点から管制塔を呼び、Right traffic Rwy21との指示。こちらがトラフィックパターンに入る前、Special flight ruleで4500ftから入ってきたビーチクラフトバロンがLt 270 turnでRt downwindに入るように指示されていた。そのバロンに続いてこちらはダウンウィンドに入った。すると、ファイナルにはビジネスジェットのチャレンジャー1機、その後に続いてまた別のビーチクラフトバロン。この日はやたらバロンが多い。その2機のIFR機の着陸に続いて、ダウンウィンドのバロンと私が降りることに。私はダウンウィンドでLeft 360 turnを指示され、スペーシングを保った。ベースターンを回る時には2機のバロンに続いての着陸。アプローチ速度だけは負けないぞと、100ktを維持して降下。ショートファイナルでスロットルを抜き、フルフラップとして着陸。さすがに速めだったので、着陸制動距離で2000ftくらい使った。

着陸後、気持ちくキャノピー全開でタクシー。そして駐機スポットに向うと、なんと自分の駐機スポットの目の前にあったボナンザが、ビーチクラフトバロンに替わっていた。ボナンザから買い替えたようだ。しかも与圧機能付き、known ice certifiedの機体。燃料高騰と保険会社の要求事項が厳しくなり、ビーチクラフトバロンの中古実売価格が比較的下がっているが、そういうのも影響しているのだろうか? 大好きな機体の一つなので、この空港にバロンが増えるのは嬉しい。


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