LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:Com1/Nav1だけで飛行

2019-11-04 | Flight Log (機長)

先日のフライトでCom2/Nav2が壊れてしまった。結局Bill's Air Centerに頼んでCom2を取り外してもらったが、電気系やサーキットブレーカーの問題じゃないとのこと。Avionicsショップに送り故障箇所を確認してもらうと、オーバーホールで直るとの回答。Bendix KX165、定番モデルだけに、今でもパーツは手に入るそうだ。オーバーホールの費用も500-1000ドル程度。さっそく直してもらうことに。その間はCom1/Nav1だけで飛ぶ。Garmin G530Wの方がBendix KX165より信頼性が高いと思うが、なんとなくIFRで飛ぶのは不安。

この日はDavid Clark Headsetの耳あて部分を新調した。今使っているのは表面が破れてジェルが出てきていたので、換えないとだめだった。さすがに新調するとはめ心地がいい。David Clarkはもう15年になる相棒。無骨で堅牢なところが好き。

愛機ボナンザのプリフライトを終え、エンジン始動、そしてタクシーアウト。そしてランナップを行い、Rwy21へ。ここではかなりの混雑で、セスナ1機、Cirrus1機、そして私。おかげでタクシーアウトできず、ランナップエリアで待たされた。その2機が離陸してからこちらも離陸。目的地はCamarillo Airportとした。ところが、海上は凪いでいるのに、サンタモニカマウンテンの周辺はガタ揺れ。2400rpm/21inchでのフライト、のり心地を重視した。外気温は地上で93度だったが、上空も蒸し暑い。内陸はもっと気温が上がり、所々にサーマルが出ていた。CMAまで8マイルくらいの地点で管制塔を呼ぶと、そのままストレートイン。ファイナル3マイルのポジションレポートの前に着陸許可が出た。ファイナルも揺れ、滑走路上はアスファルトの照り返しで酷暑。着陸はバッチリで、そのままレストランパーキングへ。

レストランは地元民で大混雑。駐機している機体数は少なかったが、車で来た人たちが圧倒的に多い。カウンターも空いていないので、仕方なくアイスティーのテイクアウトだけでカフェを後にした。

Rwy26から離陸、Right downwind departureで東へ飛行。そしてマリブの5マイル西で海岸線に出た。4500ftの巡航飛行で、そのままLAXを飛び越えるつもり。サンタモニカ空港上空まで来て、Nav1 GPS SMO OBSモードに切り替え。Com2 VOR, Com1 GPSという使い方だったが、今日はそれができない。2500rpm/23.5inchの高速巡航を続け、すぐにKing Harborまでやってきた。すぐにNo1 Rwy29R right traffic, cleared to landとなった。かなり高い高度からギアを出して急峻な降下。トラフィックパターンでは揺れがひどく、なかなかフラップを出せない。そしてショートファイナルでフルフラップ、右クロスウィンドの着陸だった。

着陸後はTransient parkingに駐機し、そして休憩。隣はG58ボナンザだった。休憩後、Transient parkingにいた3機、Grumman Tiger, G58 Bonanza, S35 Bonanzaが一斉にタクシーアウト、そしてその3機とセスナ172がランナップへ。G58は飛び去ったが、残り3機はほぼ同一のタイミングで離陸。ほんとはエルモンテに立ち寄り、IFRでサンタモニカ帰還も頭をよぎったが、やはりCom2なしなのでやめた。

低高度を2400rpm/ 20インチでのんびり飛行。コンプトン空港の横を通過し、ダウンタウンまで飛行。そしてダウンタウン横でサンタもニカ管制塔を呼ぶと、straight in Rwy21 you are following a Cessna from Gettyとのこと。距離がわからなかったが、こちらも135kt程度と遅い。そのまま飛び続ける。するとそのセスナはlow approachで270してspecial flight ruleに入るとのこと。あまりspacingを気にしなくてもよくなった。着陸は最悪で、久々にバウンス気味。接地速度が速かった。

Grumman AA1時代はラジオ1個、VOR1個、オートパイロット無しでIFRを飛んでいた。ただ、あるものが無くなったのと最初から無いのでは気分的に違う。早くCom2/Nav2の修理が終わってほしい。


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