LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:IFRフライト中にCom2故障

2019-10-31 | Flight Log (機長)

サンタモニカ空港に到着し、愛機の状態を確認。最近思うのだが、フルボディーカバーをかけているとは言え、ランディングギアやウィングのごく一部は露出している。その部分の劣化を感じるようになった。やはりカリフォルニアの日差しは強い。そんな事を感じながらプリフライトを行い、機体に乗り込みエンジン始動、最初はFuel Pitに向かった。Navionに続いてFuel Pit入り。46ガロン給油、そしてランナップエリアへタクシー。離陸もNavionの後。向こうはLeft downwind departure、こちらはRight turn at shore line。ショートファイナルに1機いたので、まだ離陸できないなと思っていたら、cleared for immediate take off! と管制官。めったにしないrolling take offとなった。離陸した直後から揺れ、右ターンで3000ftくらいまで来ると揺れが弱まった。そして反転してSpecial Flight Ruleに入る。2500rpm、23インチ、TAS166ktと出た。この外気温だと23.5から24インチまではスロットルを開けたので、もう少し速度を出せたと思う。そのまま海岸線を飛び、そしてパロスバーデスの上空へ。ここで揺れとリフトがあった。地上の風が強く、パロスバーデスの斜面でリフトができているようだ。海岸線に抜け、そしてPoint Farminからトーランス管制塔を呼ぶ。Enter left base, Rwy29Rとのこと。そしてNo2で着陸と言われたが、なんと1マイルを切ったショートファイナルで1機離陸させるとのこと。Wing 270 at 13kt、直ぐに減速してスペーシング。せっかく減速したので、そのままShort field landing気味に着陸することにした。すると、接地は完璧、タクシーアウトはTaxi way H!。グラマンでは何度もあったが、ボナンザでは初めてだ。超short field landing。Rwy29Rに降りたのに、H-A-Fとタクシーしてtransient parkingへ。

仕事の所用を済ませ、数時間で空港に戻ってきた。そして帰りはIFR。Aviation Weather Centerで気象を調べると、北寄りの風ながらTurbulenceがレポートされているのはフライトレベルのみ。低高度は快適に飛べそう。Tower Enroute IFR to KSMO, taxi to Rwy29Rをリクエスト。そしてランナップでもらったクリアランスは: 

Cleared to SMO; RH, LAX170, LIMBO, V64, SLI, V8, POXKU, V363, BAYJY, V186, DARTS, Direct: 3000/6000ft 10min; 134.9; 470X

もう暗記したルートだ。ランナップ中、隣には顔見知りのボナンザオーナー、J氏が居た。そして、ランナップの後、Rwy29Rでハイスピードタクシーをリクエストしていた。整備後に試したいことがあったのだろうが、離陸速度まで加速して5000ftを使い切って減速。面白いものを見た。こちらはすぐに離陸許可が下りた。Rwy29Rから離陸、そしてすぐにSocal departureへ。initialで4000ftへの上昇を指示され、そしてRight turn heading 360と真北へ飛行。そしてRt turn 170、さらにLt turn 130となり、V64をインターセプトすると思ったら、127.2にハンドオフされDirect SLIとの指示。さらに6000ftまで上昇。急いで帰る必要もなく、2400rpm21インチの低速巡航でフライトを続けた。V8に入ってしばらくすると、heading 030でV363をインターセプトするように言われた。そうこうしていると、Cleared to BAYJYとなる。ほぼV394を無視する感じのショートカット。オートパイロットではなく、ハンドフライで飛行。ここでCom2/Nav2の電源が入っていないことに気づいた。Com1/Nav1がG530が動いていれば大きな問題はないが、ATISなどを取るのが面倒になる。あと、V186はGPS以外にNav2でVOR trackingをして、早々にGPSをナビゲーションモードからアプローチモードにできるようにするのが通常。それが出来なくなった。VMCなので問題ないが、IMCだったらちょっと嫌な感じだっただろう。

Socal 125.5にハンドオフされる時、Com1でSMO ATISを取る。不便だが、グラマン時代を思い出す。BAYJYからV186に乗り、ここではオートパイロットの飛行。途中とラフィックアラートあり、VFR Cessna182と500ft差ですれ違うとのこと。お互いGPSで飛んでいるのか、ほぼ同じ軌跡上を飛んですれ違った。この後、4300ftまでの降下を指示された。そしてcross DARTS at 4300ft cleared for RNAV21 approachと管制官。DARTSからのフルアプローチなので、G530WでRNAV21 from DARTS をactivateした。Com2/Nav2が作動していたらなら、もっと手前からactivateができたのに。すでにアプローチクリアランスをもらっているので、どんどん降下する。4300ftでDARTSに入ると、ちゃんとGlide Slopeが動く。IMCだったらこういう高度処理で飛ばせて欲しいものだ。LPVのサインが出て、あとはNav1のLocalizerとGlide slopeを追いかける。この日の3000ft以下はhazyで、なかなか空港が見えない。あと2マイルでセンチュリーシティーというところでもSocal approachにつないだまま。こちらからrequest frequency change to SMO Towerと伝えた。管制官、かなり忙しそうで忘れていたようだ。frequency change!と管制官。initial contactでNo2 following Bonanzaと言われた。ただ、hazyで先行機が見えない。I do not have the No1 trafficと伝えると、0.5mile on finalとのこと。スペーシングは十分だ。あとはフルフラップで着陸。

パイロットになってから今の今まで、必ずトランシーバーを持参して飛んでいる。ラジオ故障に備えて。グラマン時代を含め、今まで何度もラジオの不調を経験したことはあるが、完全に電源が入らなくなったのは初めて。やっぱりラジオとナビゲーションは2個ついていたほうがいいなと痛感。それから、贅沢を言えば、GPSナビが全盛の今、Nav2もGPSの方がいいかもしれない。色々と検討してみようと思う。


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