LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:Com2修理完了

2019-12-02 | Flight Log (機長)

Com2/Nav2の修理にかなり時間がかかった。Bendix KX165は2世代前の定番モデル。中古品も安く出ているので、予備で1個くらい買っておこうかなとも思った。Grumman AA1時代はCom Navともに予備を2個ずつ持っていた。いずれにせよ、無事に直ってよかった。さっそく空港に向かい、機体のカバーを外す。カバーから出た汚れが、先日の長雨で機体表面に流れ落ち、翼の付け根などには泥汚れがついていた。機体の拭き掃除をしながら、入念にプリフライトをする。特に注意したのは燃料への水の混入。そして機体に乗り込みエンジン始動。クランクは問題なく、一発始動。そしてB5 Runup areaへタクシー。この日は内陸からの風でRwy3を使うべきところだが、数ノットなのでRwy21のままだった。入念にランナップし、Rwy21から離陸。3500ftの滑走路長で5-6ktのテールウィンドだとちょっと怖い。離陸できないことはないのだが、アップウィンドでの高度の低さが怖い。エンジンになにかあったら反応している時間がない。いつもよりクルーズクライム開始を遅め、グングンとVyで高度を稼ぐ。そして海岸線に出ると一安心、あとは西向きに海岸線に沿った飛行。グランドでも上空でも、Com2/Nav2の調子はいい。というか、Garmin 530WよりもBendix KX165の方がラジオの音質がいい!! さすがオーバーホールの力。

しばらく海岸線を飛び、反転してSpecial flight ruleに入ることにした。10分は巡航できるので、2500rpm 23.5inchで飛行してみた。最近JPI EDM700の調子が悪く、CHTセンサーのキャリブレーションが必要。Rich of peakのミクスチャー調整は感覚でやっている。この日の気温と高度だと、おそらく16−17gphで100-200ROPだなと判断。この設定でTAS173ktと出た。気持ち良い巡航でSpecial flight ruleを抜け、Palos Verdesを抜け、Practice areaを飛行。そしてNav1/Nav2を使ってintersection holdingをしてみた。問題なく作動。せっかくなので、トーランス空港のVOR CheckpointでNav2を試すことに。

Point Farminからトーランス管制塔を呼ぶと、Proceed to Vincent Thomas Bridge and Rwy29LEFT straight inとなる。ギアを出して降下をするが、気づけばIAS160kt以上出ていた。あれ!?と思いギアインディケーターを見ると赤のまま。ギアが下りていない。サーキットブレーカーを触るとpop upしていた。長雨の後、寒い日、前回とギアトラブルと同じだ。サーキットブレーカーを押し戻すと、ギアアクションを示すセンターコンソールの子窓の中の表示が動きだし、無事にギアダウン。ギアレバーを上げ下げしたり、余計なことをしなくてよかった。この機体のギアのトラブルシューティングが身についてきた。そうこうしていると、管制官からトラフィックアラート。他の機体がこちらのファイナルを横切るようだった。十分距離はあるのだろうが、すぐに減速してフルフラップにした。そして70ktの低速ラウンドアウトでRwy29Lに着陸。

Transient parkingに駐機、そしていつものようにGA Centerで休憩。ちょっとした立ち話しなどして、VORテストに向かうことに。Nav1, Nav2ともに誤差は規程範囲内、一安心。せっかくなので、定期便になりつつあるIFRで帰ることに。グランドにコンタクトし、TEC IFRをリクエスト、そしてランナップでもらったクリアランスは: 

Cleared to KSMO; fly runway heading, intercept LAX170, LIMBO, V64, SLI, V8, POXKU, V363, BAYJY, V186, DARTS, Direct; 3000ft/6000ft 10min; departure frequency 134.9; Squawk 476X

2分ほどで離陸許可が下りた。すぐにSocal departureにハンドオフされるが、そのまま3分くらいまっすぐ飛ばされた。Single engineの海上飛行は気持ちいいもんじゃない。やっとright turn heading 010, 4000ftとの指示。面白かったのは、Approachは何?とこの時点で聞かれたこと。RNAV GPSと答えておいたが、こん長ーいコースで離陸して間も無くアプローチを聞かれるなんで初めて。さらに090, 160とheadingを振られ、ここは4000ftのままV64をインターセプトするのか?と思いきや、Socal 127.2でdirect to SLI  climb up to 5000ftとの指示。さらにSLIの手前で6000ftとの指示。ここまで来ると気流も安定、最高巡航速度で飛行した。Socal 124.1にハンドオフされると、do you have AHAIMU? intersection と聞かれたので、no I don'tと返答。おそらくそこからショートカットさせてくれるつもりだったんだろう。あとで見返すとV8の途中、SLIから7mileの地点だった。チャートを見とかないとダメだ。そしてしばらくしてdirect to BAYJYとショートカットの許可。おそらくここがAHEIMの近くだったのだろう。After AHAIM direct to BAYJYとい指示を出したかったんだと推察した。実質的にはV394を飛んだことになる。

ここまでの工程、すべてオートパイロット。さらにV394からV186もオートパイロットで飛ぶ。Socal 125.5, 124.6とハンドオフ。そしてDARTSまで5分くらいの地点で、Direct to DARTS at or above 4300ft cleared for approachと早めのクリアランスが下りた。ここでRNAV 21 from DARTSをactivateし、降下を開始。5000ftでハリウッドの山まで来ると揺れが出てきた。そしてfinal approach courseに乗ると、LPVのマーク点灯、サンタモニカ管制塔へハンドオフ。すぐにcleared for visual cleared to landとなる。ずっと170kt前後でファイナルを飛び、Century Cityの手前でピッチアプ、140ktでギアダウン。Mooneyを飛んでいた時を彷彿させるピッチアップ減速。それでも140ktで飛ぶ。すると、管制官が他の機体に話しかけており、IFR Bonanza 5mile on final, he is still doing 150ktと説明していた。テールウィンドが入り、かなり速度が出ているようだ。さらに減速、Fwy405の上空では100kt以下、そして滑走路上ラウンドアウト時には70kt台まで減速。綺麗な接地でB3からタクシーアウト。ファイナルをあそこまでかっ飛んでこの制動距離は渋い!と自画自賛した。

Com2/Nav2の修理を終たが、いよいよADS-Bのインストレーションになる。期限は1月1日。ショップ入りが続く。


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