LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ: 燃料ドレーンの修理完了

2010-10-18 | Flight Log (機長)
朝から軽く飛ぶことにしたが、左タンクに燃料を入れたくないので、軽いローカル飛びしかできない。ランナップの後、Rwy21から離陸、Right turn at shore line、いつもの離陸。ただ、この日は比較的気温も低く、機体は気持ちよく上昇していたので、東へ向うルートはバーバンク空港 Class C Airspaceの上を飛び越える方法を選択した。海岸線よりも大幅に海に出てから右旋回し、5500ftまで上昇を開始した。パシフィックパリセイズより北の山を越えないと、5500ftまでは上昇できない。でないとロサンゼルス国際空港 Class B Airspace 5000-10000ftに入ってしまう。

順調に高度を上げ、5500ftでClass C Airspaceの真上を東に向って飛んだ。ヴァンナイス空港の上を飛び、バーバンク空港が見えてきた。ここで凄い勢いで右旋回上昇してくるSouthwest Airlineのボーイング737が迫ってきた。思わず高度計を確認、もしかして高度読み違えでClass C Airspaceに入っているのか?!と不安になった。ただ、確実に5500ft、Class C Airspaceの700ft上を飛んでいる。この時にはSocal Approachと話しながら飛んでいなかったが、向うの737にはSocal Approachの管制官からも、機体装備のTCASからもトラフィックアラートが出ているはずだ。ただ、こういう飛び方をしているVFR機に不快感を持ったのか、めちゃくちゃ近くをかすめるように飛んでいった。こちらも思わず右旋回して避けてしまうほどだった。バイクに乗っていた10代の頃、無理なすり抜け追い越しをしてトラックに嫌がらせを受けたことがあったが、そんな思い出を彷彿させるような出来事だった。

この日の最初の着陸はエルモンテ空港。西8マイルくらいでエルモンテ管制塔へコンタクト、この日はRwy1を使っていた。Left traffic Rwy1とのこと。ほぼグライダー状態で降下しながら、パターン高度を目指す。ダウンウィンドからパターンに入り、ヘリに続いてRwy1に着陸。ベース、ファイナル、ラウンドアウト、接地と、風の読みも完璧で、非常に綺麗に決まった。ちなみにこの時の操縦は右席からだ。

一度GA Centerに入りスナック購入。そして機体に戻って給油した。右タンクは満タンとした。そして左タンクにもちょっと燃料を入れてみた。最初3galくらい入れ、様子をみていると漏れない。これはいけるかなと思い、6galくらいまで入れたら、やはりドレーンから漏れ始めた。ポタポタという感じで、程度は軽い。ただ、明らかに止る様子はない。ここでこれ以上燃料を無駄にするのを諦め、左タンクの燃料を使い切る作戦に出た。

とりあえずトーランス空港に向かい、友人メカニックのロバートにドレーン漏れを相談してみることにした。Rwy1をLeft downwind departureで離陸、そして2000ftでレベルオフした。Fwy10の手前でエルモンテ空港の管制塔から Say your destination?と言われ、flying to Torranceと答えると、maintain 2400ft or below contact Socal 128.2とのこと。ここはリードバックしておいたが、親切な管制官だ。ただ、短距離低高度のフライトなので、Socalには繋げずに飛んだ。コンプトン空港の横を抜け、トーランス空港を目指す。最初のコンタクトではRwy29Rとのことだったが、途中でRwy29Lへ変更となった。Pacific Coast Highwayを越えてからフルフラップで減速、ショートファイナルでは75kt、ラウンドアウトは70ktくらい。完璧なラウンドアウト、完璧な接地だった。最近は着陸が冴えている。そのまま無理せずに減速しつつ、Taxiway Eから十分にタクシーアウトできた。

Transient partkingに向かい、カウルを外してオイルを足す。ここで、ロバートがやってきた。燃料ドレーンの事を聞いてみた。そうすると、なんとこのパーツなら今手元にある、すぐ直せるとのこと。助かった!!。すぐに交換してくれ、無事に漏れが止った。持つべきものはメカニックの友人だ。

とりあえず燃料ドレーンもあっさり直り、帰途につくことにした。Rwy29Rにタクシー、Straight outで離陸となった。そのままパロスバーデスの海岸線を旋回、4500ftに上昇する頃にはLong left 270 departureという感じで、トーランス空港の上空にやってきた。ここからSpecial flight ruleでロサンゼルス国際空港の上を越えた。マリーナデルレイを越えた辺りで降下を開始、そのままパシフィックパリセイズを目指して降下を続け、我が家上空で無意味に1周旋回、そしてサンタモニカ管制塔を呼び、Right traffic Rwy21となった。ダウンウィンドに入るとNo1とのこと。短めのいつものベース、ファイナルを飛び、気持ち良い着陸を決めた。この時も右席からの操縦だったが、左右のどちらでも差がなく飛べるようになってきたと思う。

燃料ドレーンの修理も終わり、とりあえず一段落。燃料が均等に入り、機体バランスはもとに戻った。ただ、スピナーの交換、機内スピーカーマウントの交換など、まだまだ修理は続く。こういう年式の飛行機を所有するということは、こういう修理の繰り返しをするということ。忍耐力が必要だ。








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