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山西商人

2007年12月10日 17時23分08秒 | 中国
さて、皆様は「山西商人」をご存知ですか?

山西商人とは、中国華北地方・山西省出身の商人や金融業者の総称です。山西省は黄土高原まっただ中にあり土地は痩せているものの地下資源が豊富で、現在は石炭の産地として知られていますが、古くからは鉄の産地としても有名です。そして、五代十国以降商人の勢力が形成されはじめましたが、最も活躍したのは近代に入ってからの明清時代です。明代に北辺防衛の兵糧を確保するため開中法を施行したことを契機に、人口の多い中原と都・北京とを結ぶ途上にあるという地の利を存分に生かして、山西商人は米穀商と塩商をかねて巨利を得ました。

さらに彼らはその資金をもとに金融業にも進出。活動範囲を中国全土に拡げ、やがて中国経済界を支配していくまでに成長しました。清代の十九世紀後半には全国の為替業務のほとんどを山西商人が独占するほどになりましたが、近代的な銀行の発達や国際経済の中国浸透(銀本位から金本位へ)とともに衰退していったのです。

しかしながら、中国史における山西商人の歴史的意義は大きく、例えば中国最古の銀行は現在世界遺産となっている平遥古城(写真)の中で生まれました。その『日昌昇』は現在、建物がそのまま博物館となっており当時の様子がよくわかります。ここは、ツアーでもご案内し見学しておりますので、機会がありましたら是非。

ちなみにこの平遥、今は極寒の時期です・・・。弊社の平遥の旅は来年4月から再開いたします。

中国なら山西省!と思っている内藤でした。


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