RAKUDA通信 海外&国内 添乗員の最新旅情報! 

こだわりの旅で世界の国々へご案内!㈱キャラバントラベルのスタッフによるブログ。コメント、ご質問歓迎!

スマート本

2011年04月19日 23時12分29秒 | 添乗報告
こんにちは、真田です。
キャラバントラベルが発行している「かわら版」やパンフレットは社員が自らパソコンでデザインしており、締め切り間際になると旅行会社というより出版社の様相を呈してきます。
困るのが中国方面のコースに出てくる難しい漢字、特に固有名詞の誤変換には毎度悩まされます。
「旧最高」や「奇襲賞」だの出てくるうちはまだ笑えますが「売る無知」などと人の欠点をあけすけに指摘されると愛用のノートパソコンを会社の廊下にブン投げてチーム青森ごっこでもしたくなります。

さてパソコンに代表されるITの分野でここ最近脚光を浴びているのが「スマートホン(スマートフォン)」というヤツ。「高性能なケータイ」などと紹介されることもありますが、それを言ったら従来のケータイだって1,000万以上の画素のカメラが付いていたり、音楽が聴けたり、GPSで道も教えてくれたり、折りたたみ式だったら洗濯ぱさみの代わりになったりと十分高性能です。
スマートホンは何が高性能なのでしょうか。

1992年アップル社の(当時の)CEOジョン・スカリーは1台の電子機器を発表しました。Personal Digital Assistant(又はPersonal Data Assistance)略してPDAという全く新しいジャンルの製品で、「アップル・ニュートン」の名で製品化されました。スケジュール、住所録、メモなどを電子データ化し、手のひらサイズの情報機器に入れて持ち運ぶというコンセプトは従来の電子手帳に似ていますが、決定的に違うのはPDAは任意のソフトをインストールすることで機能を増やすことができる点でした。
結局出来上がった商品が高価かつサイズが大きすぎたため期待したほどには売れず、「ニュートンのリンゴは落ちるに決まっている」と嘲笑されながら舞台を去りました。

1996年ジェフ・ホーキンスが新たなPDA「Palm(パーム)」を発売。「禅」をベースにしたと言われる商品哲学で薄くて軽いボディ、シンプルかつ実践的な使い心地を実現したちまち大人気となりました。特にPalm用のソフトを造る人間が世界中にあふれ、この種のPDAとしては突出した質と量のソフト資産が蓄えられました。
初期のPalmは情報処理能力が非力で扱えるデータ量もわずかでしたが、やがて色々なメーカがPalmの互換機を発表(SONYまで!)。激しい競争が始まり情報処理能力もどんどん高まっていきました。事務的なデータだけでなく音楽や動画、ゲームなども扱えるようになりエンターテイメント色が強まりました。

1995年のWindows95の発売以来、インターネットという言葉が市民権を得、データ通信という能力が新たにPDAにも求められるようになりました。初めはパソコンで受信したメールをPDAに移して読むというようなことをしていましたが、やがて携帯電話をPDAに接続し直接メールの送受信をさせるようになりました。さらにそのうち「だったらPDAに携帯の通信機能を内蔵すればいいんじゃね? てかその方がよくね?」と誰かが思いついたのがスマートホンの夜明けでした。

1999年、日本でiモードが開始された年、オバマ大統領も愛用しているPDA「BlackBerry(ブラックベリー)」がカナダで発売されスマートホンの歴史がスタートしました。その後マイクロソフト社をはじめ各社がスマートホン市場に参入しますが、最大の功労者はやはり2007年にアップル社が発売した「iPhone」でしょう。アップル社自身はiPhoneをPDAとは呼んでいませんが、コンセプトとしてはニュートンの末裔といってもよくご先祖の無念を晴らしたといったところでしょうか。

世界の潮流としてはスマートホンはPDAの延長ですが、日本では従来のケータイの持っていた高性能カメラ、電子マネーシステム、ワンセグなどの上にPDAの持つ「ソフトをインストールする」コンセプトを搭載したものが主流となりつつあり、選ぶ側としては選択肢が広がっています。今やスマートホンがあれば電車の中でワープロ原稿の校正をし、高品質のゲームや音楽を楽しみ、ネットショッピングに熱中するなど公私にわたって使い切ることができます。電子書籍なら手のひらサイズで読めるので、文庫本も開けないような満員電車でも安心ですね。ただし集中しすぎての乗り過ごしには注意しましょう。

まもなく新しい「かわら版」をお届けできると思いますが、誤変換を見つけても暖かい目で見守っていてください。
ところでどなたか旧最高に申し込みませんか?(←誤変換)

オレもスマートホン使ってるぜという方、ワンクリックお願いします!

人気ブログランキングへ


こちらも覗いてみてください。