・・・読んだらさっぱりわかりませんでした。知識欲よりも睡眠欲をいたく刺激されたので、最近不眠症気味の方におススメです。第５章のカントに関する記述なんて爆睡もんですよ。
というわけで当初の内容を変更してお届けします。
しつもん！ ドラ○もん
「発明王」エジソンは死刑執行用の電気椅子も作ったんだ。どうしてだろう？
ブログをよんでこたえをさがしにいこう
※朝日新聞を読んでいる方しかわからないネタです。失礼しました。
例の計画停電発表以来電気に関する興味が高まっていますが、意外と電気について知らない事が多いと思います。電気とはそもそもなんだろう？ どうして触るとしびれるんだろう？ なぜ毎月律儀に請求書が送られてくるんだろう？
物質は全て原子からできていますが、原子はさらに中央の陽子とその周りをグルグル回る電子からできています。陽子はプラスの電気（専門用語では電荷）、電子はマイナスの電荷を持っています。通常はプラスとマイナスの総量が同じであるため、原子は表面上電気を持っていません。ですが摩擦や高温、光線といった刺激を受けると電子が陽子を巡る軌道から外れ「自由電子」となります。この時金属のように自由電子が動きやすい物体があると、自由電子はその上を流れていきます。これが「電流」です。逆に自由電子が他の原子にとりこまれる場合もありますが、いずれにせよプラスとマイナスのバランスが崩れることでその原子はプラスまたはマイナスの電気を帯びることになります。
自由電子がある物体（例えば人体）に余分にとどまっている状態、あるいはわずかしか存在しない状態を「静電気」と呼びます。金属などに触った時「ビリッ」とくるのは人体に蓄積されていた静電気が一気に放出されるからです。そして自由電子が一斉に動いている状態を「動電気」と呼びます。電気を流そうとする力を「電圧」と呼び、電圧が高いほど一度に沢山の電流が流れます。「動電気」は電池を想像していただければ結構なんですが、、、ここで問題が一つ発生。人間の感覚で言えば電気はプラスからマイナスに流れているのですが、実は自由電子はマイナスからプラスに流れるという性質を持っています。タネを明かすと自由電子の動きを把握できていない時代に電気のプラスマイナスを便宜的に決めてしまったのが原因なのですが、、、これがエジソン登場の伏線となります。
電線を巻いたコイルの中に磁石を出し入れすると電気が発生しますが（いわゆるフレミングの法則）、出したり入れたりする度に発生する電気はプラスとマイナスに入れ替わります。これを「交流」と呼びます。実際の発電機では磁石は出し入れでは無くコイルの中を回転しており、１回転する毎にプラスまたはマイナスの電気が発生します。発電機の回転数＝プラスマイナスが入れ替わる回数（周波数）であり、単位はヘルツ。東日本では発電機が１秒間に５０回転するので５０ヘルツ、西日本では６０回転するので６０ヘルツ。昔の電化製品の中には周波数が違うと使えないものもありました。
交流発電機は構造がシンプルでメンテナンスも楽なのですが、交流電圧はプラスマイナスの向きだけでなく電圧そのものも絶えず変化するため扱いづらいものでした。
そこで実際の発電機として世に出たのはプラスマイナスの向きも電圧も一定の「直流」。電流の向きを揃える装置を付けたため機械の信頼性はダウンしましたが、なんと言っても電化製品に優しい。この直流発電→送電システムを作り上げたのがかのトーマス・エジソン。しかし彼の部下であったニコラ・テスラが交流発電→送電システムを開発。エジソンと、独立したテスラの全面戦争が始まりました。
エジソンは「交流の電気を体に流すと死んじゃうヨ」とばかり交流の電気を体に流して死刑を執行する電気椅子を開発するという究極のネガティブキャンペーンまで実行しました。彼自身は死刑制度に反対であったにもかかわらず。もっとも最初の死刑執行は手探り状態であったためかなかなか死刑囚が死なず、悲惨な状況であったようです。ちなみに「電流戦争」と呼ばれたこの対決は遠方までわずかのロスで送電できる交流の圧勝で終わりました。
電気が体に流れると筋肉の動き（随意運動）が止まります。特に心臓は電流に敏感で簡単に心室細動、心停止を引き起こします。電圧が高いとさらに火傷など皮膚に損傷が生じます。家庭用コンセントに多い１００ボルトの電圧なら軽いしびれや痛み程度で済むこともありますが、一歩間違えば大事故につながりますので用心しましょう。テスラは「交流の電気を体に流しても平気だヨ」と１００万ボルトの高電流を体に流したそうですが、真似しない方が無難です。第一電気代がたまったもんじゃありません。
ここまで読んで皆様、知識欲と睡眠欲とどちらを刺激されましたか？
気分転換に甘酸っぱい写真をどうぞ。
地震の一週間前に静岡県にいちご狩りに行った時の写真です。３月はこのネタでいこうとあたためておいたのですが、、、せめて写真だけでも。
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例の計画停電発表以来電気に関する興味が高まっていますが、意外と電気について知らない事が多いと思います。電気とはそもそもなんだろう？ どうして触るとしびれるんだろう？ なぜ毎月律儀に請求書が送られてくるんだろう？
物質は全て原子からできていますが、原子はさらに中央の陽子とその周りをグルグル回る電子からできています。陽子はプラスの電気（専門用語では電荷）、電子はマイナスの電荷を持っています。通常はプラスとマイナスの総量が同じであるため、原子は表面上電気を持っていません。ですが摩擦や高温、光線といった刺激を受けると電子が陽子を巡る軌道から外れ「自由電子」となります。この時金属のように自由電子が動きやすい物体があると、自由電子はその上を流れていきます。これが「電流」です。逆に自由電子が他の原子にとりこまれる場合もありますが、いずれにせよプラスとマイナスのバランスが崩れることでその原子はプラスまたはマイナスの電気を帯びることになります。
自由電子がある物体（例えば人体）に余分にとどまっている状態、あるいはわずかしか存在しない状態を「静電気」と呼びます。金属などに触った時「ビリッ」とくるのは人体に蓄積されていた静電気が一気に放出されるからです。そして自由電子が一斉に動いている状態を「動電気」と呼びます。電気を流そうとする力を「電圧」と呼び、電圧が高いほど一度に沢山の電流が流れます。「動電気」は電池を想像していただければ結構なんですが、、、ここで問題が一つ発生。人間の感覚で言えば電気はプラスからマイナスに流れているのですが、実は自由電子はマイナスからプラスに流れるという性質を持っています。タネを明かすと自由電子の動きを把握できていない時代に電気のプラスマイナスを便宜的に決めてしまったのが原因なのですが、、、これがエジソン登場の伏線となります。
電線を巻いたコイルの中に磁石を出し入れすると電気が発生しますが（いわゆるフレミングの法則）、出したり入れたりする度に発生する電気はプラスとマイナスに入れ替わります。これを「交流」と呼びます。実際の発電機では磁石は出し入れでは無くコイルの中を回転しており、１回転する毎にプラスまたはマイナスの電気が発生します。発電機の回転数＝プラスマイナスが入れ替わる回数（周波数）であり、単位はヘルツ。東日本では発電機が１秒間に５０回転するので５０ヘルツ、西日本では６０回転するので６０ヘルツ。昔の電化製品の中には周波数が違うと使えないものもありました。
交流発電機は構造がシンプルでメンテナンスも楽なのですが、交流電圧はプラスマイナスの向きだけでなく電圧そのものも絶えず変化するため扱いづらいものでした。
そこで実際の発電機として世に出たのはプラスマイナスの向きも電圧も一定の「直流」。電流の向きを揃える装置を付けたため機械の信頼性はダウンしましたが、なんと言っても電化製品に優しい。この直流発電→送電システムを作り上げたのがかのトーマス・エジソン。しかし彼の部下であったニコラ・テスラが交流発電→送電システムを開発。エジソンと、独立したテスラの全面戦争が始まりました。
エジソンは「交流の電気を体に流すと死んじゃうヨ」とばかり交流の電気を体に流して死刑を執行する電気椅子を開発するという究極のネガティブキャンペーンまで実行しました。彼自身は死刑制度に反対であったにもかかわらず。もっとも最初の死刑執行は手探り状態であったためかなかなか死刑囚が死なず、悲惨な状況であったようです。ちなみに「電流戦争」と呼ばれたこの対決は遠方までわずかのロスで送電できる交流の圧勝で終わりました。
電気が体に流れると筋肉の動き（随意運動）が止まります。特に心臓は電流に敏感で簡単に心室細動、心停止を引き起こします。電圧が高いとさらに火傷など皮膚に損傷が生じます。家庭用コンセントに多い１００ボルトの電圧なら軽いしびれや痛み程度で済むこともありますが、一歩間違えば大事故につながりますので用心しましょう。テスラは「交流の電気を体に流しても平気だヨ」と１００万ボルトの高電流を体に流したそうですが、真似しない方が無難です。第一電気代がたまったもんじゃありません。
ここまで読んで皆様、知識欲と睡眠欲とどちらを刺激されましたか？
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