愛犬を失った六十才前後の女性の話です。
ペットロスをきっかけに冷え切った夫婦関係が修復していく姿を描いたのがこの作品のミソなのですが、どうもこううまくはいかないんじゃないかと感じました。
この作品を読んで、三十年ほど前に十七年間飼っていた愛犬を亡くした時の両親を思い出しました。
この作品では夫が愛犬の死を迎える妻の姿を自分のブログに書くのですが、私の父は母と愛犬の姿を短歌に詠み新聞の地方版に記事が載りました(三十年の月日は、メディアや文章発表の方法を変えるものなのですね)。
ただ、父の場合は彼自身と愛犬との関わりも深かったので、非常に犬に対して冷淡だったこの作品の夫の変貌(村上は妻に対する照れのせいにしていますが)は素直に納得できませんでした。
ペットロスを扱った児童文学(ヤングアダルト作品ですが)としては、江國香織の「デューク」(その記事を参照してください)が有名ですが、あのように手放しに愛犬の死を悲しんでくれた方が共感しやすいです。
ペットロスをきっかけに冷え切った夫婦関係が修復していく姿を描いたのがこの作品のミソなのですが、どうもこううまくはいかないんじゃないかと感じました。
この作品を読んで、三十年ほど前に十七年間飼っていた愛犬を亡くした時の両親を思い出しました。
この作品では夫が愛犬の死を迎える妻の姿を自分のブログに書くのですが、私の父は母と愛犬の姿を短歌に詠み新聞の地方版に記事が載りました(三十年の月日は、メディアや文章発表の方法を変えるものなのですね)。
ただ、父の場合は彼自身と愛犬との関わりも深かったので、非常に犬に対して冷淡だったこの作品の夫の変貌(村上は妻に対する照れのせいにしていますが)は素直に納得できませんでした。
ペットロスを扱った児童文学(ヤングアダルト作品ですが)としては、江國香織の「デューク」(その記事を参照してください)が有名ですが、あのように手放しに愛犬の死を悲しんでくれた方が共感しやすいです。
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