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31 rue cambon




サーチ・ギャラリーで開かれていたサム・テイラー=ジョンソン(Sam Tayler-Johnson) の "Second Floor" 展へ最終日駆け込む。
副題は " The Private Apartment of Mademoiselle Chanel" 、パリのカンボン通りにある有名なシャネルのアパートの写真展だ。

テイラー=ジョンソンの表現方法と展示方法(額縁が素敵だった! わたしは額縁フェチ)がシックで素敵だった。
特にこの部屋がすでに50年近く主を失い空であるということが、かび臭さ、はげかけた金箔の色、屈折した光、時計の音と共に伝わって来、まるで皇帝の遺跡を見ているような感じさえした。
カール・ラガフェールドの言葉を借りるなら、ココの声と彼女の壮麗な尊大さだけが居残る部屋で、テイラー=ジョンソンはひとりで、あるいはココの亡霊と2人きりで撮影をしたのだ。
ああ、何と言えばいいのだろう。うらやましい。違う。何なんだろう、この気持ち。


また、非常に印象的だったのは60年代のシャネルの10分ほどのインタビュー映像だった。

彼女がヴァレリーを引用して「悪臭の漂う女に未来はない」と言ったその映像だ。ファッションとスタイルの違い、フェイクジュエリーの使い方、モデルに対する考え方、そして彼女が失敗をしたと認めた時の少女のような仕草! なんと魅力的な獅子座の女なのだろう。3回繰り返し見、メモりまくり。今現在YouTubeには上がっていないので気合いを入れてメモってよかった。和訳してここにも載せようと思っている。



やっぱりわたしはサーチ・ギャラリーが大好きだ。
モダン・アートと言えばテイト・モダンというロンドン観光の図式になっているが、昨日のマリルボーンのテラス席へのお誘いに引き続き、ロンドンへ来られる方には(このブログの読者の方には特別にっ!)こちらをぜひおすすめさせて下さい。


フランスのデザイナー繋がりで、先月バービカンで見たジャン=ポール・ゴルティエ展についても書きたくなった! 明日はそのネタかも...
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