God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

六根清浄!

2007-03-08 20:40:25 | 歴史/民俗/伝統芸能
さて、社会復帰がてらかつて予告のみで終わってしまた幻の企画(笑)
山寺を行くと言う話を少し・・・

昨年の夏に山形の大学が調査をしているというので、見学しにいってきました。
今回はその時の話。夏の話です(笑)

山寺というのはあの山寺で、松尾芭蕉が閑さや、岩にしみいる蝉のこえ
と読んだ、あの山寺です。山形県は山形市と天童市の境に位置するこのお寺は
市街地からやや離れた山間にあります。というより峨々たる岩山の山腹にあります。
しかしながら、山寺というのは通称で、正式には立石寺といい、
実際はいくつかのお寺の集合体でその初源は古代にまで遡ります。
かつては山腹に幾重にも僧坊が連なっていたらしいですが、
現在は5つの寺院と4つのお堂からなっているようです。
門前市から石段で少しあがると、まず目に入ってくるのは根本中堂。



かなりでかいので、圧倒されます。中央の浄財函の上に鎮座しているのは大黒様。
ここまでは無料で参詣できます。ただし山寺周辺には土産物屋の管理する
有料の駐車場しかなく、おおむね1回の駐車で500円払わなければなりません。
ちなみに、ここまでで百段近い石段を上ってきています。

そこをすぎて、いよいよ山登りならぬ山寺のぼりがはじまるのです。



この山門で参拝料を払って、いよいよ聖域にはいります。
ここからは、石段を一段のぼると、煩悩が一つ払われるそうです。降りてくるときに
また背負い込んだりして(笑)

さて、山寺が山腹にあるという話をしましたが、山門から少しのぼっていくと、
次第に異様な光景が目に入ってきます。奇岩怪岩と行ったところでしょうか。



山全体がおそらく溶結凝灰岩からなっており、風化して出来た穴や
ガスの抜けた後なんかで穴ぼこだらけなのです。



この穴が、実は重要な意味を持っているのですが、それはまた後ほど話したいと思います。



さ、次回はもう少し上までのぼってみましょう。