God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

自動種蒔き機を考案した人・・・

2006-02-25 16:19:45 | その他
そんな人の名前をバンド名にしてしまった彼らは、当然のことながら日本では受けが悪い(笑)
しかしまあ、トラッドからブルース・クラシック・ジャズと幅広い音楽的素養を縦横にいかした個性的でエネルギッシュかつきわめて泥臭い彼らの演奏は一聴に値する。それ以上に彼らの型破りかつ泥臭いステージングは一見の価値がある。あぁ泥臭い(笑)

で、bootDVDをあつかうお店でヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターの再々々(?)結成ライブのDVDを購入する際に目についた1977年のライブを合わせて買った。おっと、肝心のバンド名をまだ言ってなかったねぇ、自動種蒔き機のバンド名はJETHRO TULLである。じぇすろ・たる、なんか、ひらがなで書くと重いんだか軽いんだか(笑)ではここで、ショップの売り文句をすこし長めに引用してみよう。

1977年、アルバム「SONGS FROM THE WOOD」を発表したJETHRO TULLの2月10日、ロンドンはヒッポドロームでのライブを最高の画質クオリティでDVD化!加えて音質・内容ともに言うことなしで、イアン・アンダーソン&フレンズのオリジナリティ溢れる刺激的なステージ・パフォーマンスをマルチカメラによる素晴らしいショットと編集でたっぷりと楽しむことができます。セットはSkating Away, Thick As A Bric, Aqualung, Locomotive Breathといったお馴染みの代表曲に加えて、ニューアルバムからJack-In-The-Green、Songs From The Wood、Velvet Green, Hunting Girlの4曲がプレイされます。複雑なコーラスから始まるSongs From The Wood、中世の楽器の数々を取り入れたVelvet Green、イアンのお馴染みのフルートプレイが大活躍するHunting Girlは聴き所のひとつです。とにかく、圧巻とも言えるバンド・アンサンブル、個性的なステージ・アクション&パフォーマンスで観客を徹底的に楽しませてくれるイアン・アンダーソンには最初から最後まで画面に目が釘付けになります。


ふんふん、なかなかいい時期ではないか!?

 で、届いた奴を早朝の勤務先で(爆)早速視聴してみた。もちろんヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターは悪いわけながない。ガイ・エヴァンスがかがみ込まなくなったのとか、killerを客席と一緒になって大合唱するとか、ピーク時の張りつめた緊張感はもはや無いが、けっこう昔の曲はナツカイしいと言う意味でなく格好いい!

 続くタル、こっちはあんまり期待はしていなかったのだ。彼らの職人芸的な舞台はステージによる出来不出来が無く、同じことを繰り返さないことで有名なのだが、だからこそ良くて当たり前なのだ。多分ハプニングに見える部分まで計算なんだろう。とか考えながら、このころはマーティンには髪の毛があったなぁ、とか、やっぱりsongs from the woodのまえにはクラッシュシンバルを準備するんだなぁ、とかわりと流してみてました、はい。しかし、この段階で重大な見落としがあったことにこの時点ではまだ気がついていない。

 数日後、早朝の勤務先で再度タルを爆音でかけてみた。んん??なんか凄いぞ??何が凄いんだろう?

おや?このベーシストはまるでブルー・ザ・ブロディみてぇな髪型だなあ!?
おや?このベーシストはまるでブルー・ザ・ブロディみてぇな髭面だなあ!?
おや?このベーシストはまるでブルー・ザ・ブロディみてぇなブーツだなあ!?

って、ちょっとまて!!!!!!!こいつは
ジョン・グラスゴックじゃないかぁぁぁ!!
そういえば彼はブリティッシュ3大ブルースバンドの一つであるチキンシャックを振り出しに、スペースロックプログレバンドの「カルメン」を経由して、1976年にタルに加入したのである。1980年には病没しているので、これはおそらく彼の唯一の映像ではないか?かれはジョン・G・ペリーとともに私の2大ブリティッシュベーシストなのだ。彼の図太い音色と粒立ち、絶妙なリズム感と個性的なベースライン!いやぁ、かっこいい!
彼のデビュー作(じゃなくて出世作かも??)チキンシャックの「imagination lady」は彼のごり押しというよりもゴリゴリゴリ押しベースがこれでもかこれでもかこれでもかと炸裂している超傑作ブルースアルバムです。現在お取り扱いできませんなのが残念!

というわけで、思わぬ拾い物をしてしまった。これだから海賊盤はやめられない!?

萌え~~

2006-02-19 19:53:40 | 歴史/民俗/伝統芸能
といっても、アキバ系ではなく、神保町・お茶の水系の黴臭い話です(爆)

仕事柄、結構本を買うことがある。
考古学の世界も日進月歩で、新しい資料の発見によって
それまでの考えが否定されたり、あるいは確定したり。
だから、常に最新の情報を入手していることが理想なのだが・・・・
現実にはそうはいかないので、なんとか直接仕事に関連する部分を後追いしているのが現状。

その手助けになるのが「発掘調査報告書」なるもの。
いちおう、発掘調査が完了したものについては調査報告書なるものが刊行される。
これはその発掘調査でどんなものがどんな風に出ているのかを記録したものである。
もちろん、専門書のたぐいに入るもので、記録の羅列であり、一般向けの解説なんかは入らない。
で、この発掘調査報告書は一般に配布する場合があるが、もちろん一般書店では売っていない。
教育委員会や関係組織、専門書書店で入手するのが常だが
学会の会場にも時に大規模な、時にささやかな即売会が開かれる。
こんなときは会場に合わせてローカルな調査報告書が出ていたりするのでうれしい(笑)
そのほかいわゆるトレードつまり文献交換という手もある。こちらで刊行した報告書を送ると、先方で報告書を刊行したときに送ってくれたりもする。
このへん、あんまりフィギュアとか同人誌とかわんない(笑)
これらの報告書は販売部数が極めて少なく(10~50冊ぐらいか?)もちろんほとんど再版はしない。

その一方で、古典的名作というか、基本資料というのもある。
たとえば、縄文土器はおよそ10000年の長きにわたって日本全国で使われていたものである。
もちろん地域によって、時代によってさまざまに異なった土器があり、これらのほとんどには名前が付けられてる。
いわく、福田Z式やら椴法華式やら大洞A’式やら、花積下層式やら。
これら土器の名前は、主にその土器が初めてあるいはまとまって見つかった遺跡の名前をとって付けられる。

そして、その土器の勉強をするにはこうした土器の基準資料が見つかった遺跡の報告書から始めるのが原則となる。
しかしながら、こういったものは主に高度成長期になされており、
そんな古い本は持っている人に借りてコピーを取るほか無い。
運良く古書店の目録でみつけても、なかなか手の出る金額ではなかったりする。

で、わたしがちょっと気になってる、というか、
やはりこれを読んでいることが前提となっている一冊の報告書がある。(ほんとは何十冊もある)


関山式土器の標識遺跡である関山貝塚の発掘調査報告書である。
昭和49年に埼玉県教育委員会から刊行されたもので、ときたま古書店で見かけても8000~12000円くらいが相場である。
見たい、でも高い! 高い、でも見たい! 内容は同じでも気分的にコピーとオリジナルでは大違い。
これが、ヤフオクで2600円!そうなのだ。結構ヤフオクでは報告書が取引されているのだ!!
というわけで、報告書萌え~~の私は、3500円からはじめて、最終的に4200円で落とすことに成功!
もうすぐ我が家にやってくる。

ああ、報告書コレクター・・・というほどでもない(笑)

目黒に限る!

2006-02-05 15:56:49 | 歴史/民俗/伝統芸能
このところ一般向けの考古学講座で
編布(あんぎん)あみという縄文時代以来の
布編みの技術を教えています。
これは独自の編み台を使って、
麻ひもや麻糸で
簡単な布地(おおむね10cm×20cmくらい)を織ります。

で、無期限に続く講座なので、
受講生たちが素材や編み方、組み合わせを
工夫しており、なかば手芸講座になっています(笑)

最近は受講生の技術向上が甚だしいため、
これではイカンと、新機軸を打ち出したのがこれ



網焼き秋刀魚!
ちょっと時期外れですが、アンギン編みの新しい方向性が・・・出せたのかしら?
タペストリーに仕立てたら、500円くらいで売れないかしら(爆)

材料はすだれをほどいた棒と、荷造りの麻ひも、セラミックビーズ
所要時間45分

余談ですが、前回の投稿のあと、この辺鄙なブログでも
初めて一週間でのアクセス数が200件をこえました。
恐るべし、韓流!こんどから、アクセス数が少なくなってきたら
韓国ネタを出そうかしら!?

内容を直接的に表すようなタイトルを付ければ
もう少しアクセス数が増えるんだろうけど・・・
へそ曲がりですから!