God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

小川未明   怖の所在

2008-09-29 19:13:22 | 物欲地獄


さて、試験が済んだあとで、別件があり仙台に直行。
ここでも時間調整のため本屋に入る。
日本の歴史をよみなおす/網野善彦
とともに購入、ホテルにチェックイン後読み始めたらとまらない!!

小川未明と言うと日本のアンデルセンとも言われ、
「赤い?燭と人魚」で有名だけれども、
ここでは童話作家として名を成す以前に書かれた話が中心である。

あるいは雪深い越後の冬の夜であり、
あるいはどことも知れぬ異国の夕べである。
しかし、うら悲しくも胸を押さえつける恐怖は
不条理とやるせなさをともなって、
まぎれもなく、今自分がいる場所と
地続きだとしか思えないのだ。

それは幻想などではなく、まして幻視などではなく、
未明が見つめた、北国のうちひしがれた、
疲れ果てた、救いのない人々の姿の
その向こうに透けて見える荒涼とした
人の真実の姿なのだ。

それゆえ、モダンホラーとは異なり、
恐怖はいつどこから襲ってくるのでもなく、
自分のうちから湧きだして、あたりを満たすのである。
それは見ては行けないものを見た時の恐怖であり、
見たくないものを見せられる恐怖と紙一重かもしれない。

是非、日本の風土から滲みだした、
土俗的な恐怖を味わってください。
巻末に収録されたほんの6ページほどの掌編である
「貸間を探がしたとき」のうちの2ページほどの後段。
そこに、近代日本のすべての切なさと恐怖が詰め込まれています・・・・

ね!なんか怖そうでしょ(w)

出会いは・・・新大久保で(w)

2008-09-25 19:45:28 | 食べ物の記
午後から、江戸川は篠崎の名物書店読書のすすめ通称ドクスメに初上陸。
店長さんと居候(w)のりょうへい君に暖かく迎えていただきました。

読スメで購入した本・・・
 おさなごを発見せよ/羽仁もと子
 論語と算盤/渋沢栄一
 けったいな律義者/藤本義一
 びんぼう神様/高草洋子

そこから渋谷に移動してミレイ展を見る予定でしたが結構篠崎は交通の便が悪く、
待ち合わせの時間もあったので新宿に直行、コーヒーを飲みながら休憩。
新大久保に移動して常宿にチェックイン、連れ合いさんからの連絡を待つ。
連れ合いさんと合流し、夜の新大久保を流しながら焼き肉屋に入って腹ごしらえ。



石でできた黒光りする円盤で肉を焼く・・・円盤が傾いでいるのがお分かりかな??
脂が円盤を流れ落ち、下にあいている穴から器にたまる仕組みになっている。
ある程度焼けたところで、店員さんがジョキジョキとはさみで肉を切り分ける。
ナムルやネギのごま油唐辛子和えやカクテキもセット。
追加で焼き飯を注文すると、石盤の上を片付け、ご飯を広げ、


広げたご飯の上にキムチなどをのせて、細かくはさみで切り刻みながら混ぜる。


よく混ざったら、再び広げて焦がすぐらいまで焼いていただきま~す。
ま、キムチチャーハンですね。


ちなみに向こう側が連れ合いさんです♪
まわりはお客さんも店員さんも・・・日本人は私と連れ合いさんの二人だけだったようです。

で、新宿まで出てショットバーに腰を落ち着けて音楽やら漫画やら、
夜も更けるまで重箱の隅をつつくようなどうでも良い話をだらだらと(爆)
連れ合いさん、わざわざおつきあいいただいてありがとうございました!!
ものすご~く充実しただらだら時間でした(w)

上京の状況 2

2008-09-22 19:03:12 | 日々の暮らし
で、国立博物館は建物自体も結構好きです。重厚ででもどこかグロテスク・・・



灯火ひとつとっても、凝ってます。



これは中央階段。貴族趣味???

夕方に連れ合いさんにお会いする予定だったので、その前に見ておきたかったのはこれ(爆)



饕餮の描かれた鼎でございます!
ちなみに、国立博物館はとくに撮影禁止の表示が無いものに付いては、
写真撮影が許可されています。
もちろん、三脚やフラッシュは使用禁止ですが。

法隆寺館は薄暗い上に展示が凝っていて結構落ち着くのですが、この椅子は!



Mario BelliniのCab(1977)でした。肘掛け付きのほう。これって、鉄のフレームに
革製のカバーをかぶせただけの椅子ですが、妙に肉感的。思わず革カバーを脱がせたくなる(w)

上京の上京

2008-09-21 18:40:38 | 日々の暮らし
受験のため上京・・・・四半世紀ぶり(w)
まずはセルフショット



受験はともかく.いろいろな目的もあって始発の新幹線にのって上野まで。
最初の目的はこれこれこれ。開館20分前にはすでに列が出来始め、
開館のときには100名を超える人が列んでました。



開館と同時に入館できたので一枚の絵の前には5人ほどしか人がいない状態でゆっくり鑑賞。
やっぱりねぇ、ものすごくピントの深い絵でしたよ。
その一方で、主題を際立たせて、それ以外のものについては沈めてしまう。
ある意味、技巧の極地かもしれません。巧過ぎです(w)

一時間ほど見学してから、国立博物館へ移動。
六波羅蜜寺展で教科書にも載っている有名な平清盛像を見て、後は全体を流す感じ。





和歌山県の那智勝浦は那智山で見つかった密教法具を見る事が出来たのはうれしかった~~~~