God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

決算 その6

2006-06-30 20:59:34 | 日々の暮らし
 さて、ひさびさにまとめ買いした書籍は、ここでご紹介したあさり氏のコミックスと、和菓子の老舗である虎屋黒川の資料部であるところの虎屋文庫の機関誌の二つ。かたほうは一気に読んで、耽溺し(爆)、片方はこれからゆっくりと味わう予定。

るくるく(1)/あさりよしとお
るくるく(2)/あさりよしとお
るくるく(3)/あさりよしとお
るくるく(4)/あさりよしとお
るくるく(5)/あさりよしとお
魔障ヶ岳/諸星大二郎
ねぎ坊主畑の妖精たち/天沢退二郎
住まいの原型(2)/吉阪隆正
日本美術品の保存修復と装こう技術 その弐/国宝修理装こう師連盟
東京国立博物館紀要33/沢田むつ代・編
さまざまな生業ーいくつもの日本(4)/赤坂憲雄ほか編
神々のいる風景ーいくつもの日本(7)/赤坂憲雄ほか編
機関誌 和菓子 第4号/虎屋文庫
機関誌 和菓子 第10号/虎屋文庫
機関誌 和菓子 第11号/虎屋文庫
機関誌 和菓子 第12号/虎屋文庫

 加橋かつみはGS出身ではあるが、実は日本有数のアシッド・フォーク・シンガーである。ソロアルバムは出てもすぐ廃盤で、やっと手に入れたのがこれ。ふれれば壊れてしまいそうなほどに繊細で不安定なうた。あわせてここで聞ける歌声も絶品。アーヴァーズやセタールはイランの音楽。高度に複雑で繊細な音楽ゆえに、ここでもまとめ買い(爆)M・A・Paterson、Trees、D・Brownはイギリスのフォーク。どれも少しだけ隠し味にアシッドが。Early Morning Hushは同じくイギリスのフォークのオムニバス。怖くてアルバムに手を出せないバンドが結構入っていたので、味見的に買ってみました。

青春の残像/加橋かつみ
The Garden of Jane Delawney/Trees
鉄砲玉の美学~中島貞夫の世界
Me/Mary-Anne Paterson
A Century of Avaz: An Anthology/V.A.
A Century of Setar/V.A.
Setar/Ostad Yousef Foroutan
Telegraph Melts/JANDEK
Early Morning Hush/V.A.
Journey: The Anthology 1967-199/Duncan Brown

新大久保の夜は更けて その2

2006-06-25 07:57:31 | 歴史/民俗/伝統芸能
 学会初日を終えて、予約していたビジネスホテルに向かいます。それはここをとおりこしたさき、

新宿百人町は新大久保駅のすぐそば、というより、駅にくっついています。いまどき山手線の駅から徒歩2分で、五千円未満で泊まれるビジネスホテルなんて!!カプセルホテルは苦手なので、この3年ほど自腹での学会参加のときは経費節減のため、ここを定宿にしております。フロントが親切で、部屋は普通。唯一の欠点は風呂が入れ替え制で、時間を決めなければならないことぐらいかな?お部屋はこんな感じです。

狭いのは狭いけど、どうせ寝るだけだし。前回きた時は木製ブラインドが灰色のカーテンで、赤い飾り棚なんて無くて、テレビも無くて殺風景でいい感じだったのに、なんか普通になってしまった(笑)この日は友人のF君とあって、一緒にご飯を食べました。

 翌日も学会だったのですが、総会や講演会やパネルディスカッションを切り上げて、昼から文化財の聖地(?)東京国立博物館へ!あいにくの雨の中・・・

いつもは帰る間際や学会の隙間をぬって特別展を駆け足で見るだけでしたが、この日は泊まりだったので、久しぶりにゆっくりと時間を気にすることなくまわることが出来ました。本館は建物も瀟酒なのね。やっと気がついた。

しかし、法隆寺館の仏像の展示は凄いっす(笑)薄暗い部屋に仏像がにょきにょきと林立している。


5時間弱かけてゆっくりとまわった後、再び定宿へ。この日の夜はO君夫妻とご一緒しました。現役の神主さんであるO君との一年半ぶりの再会は芸能談義に花が咲きました。彼は仕事柄というか、環境と言うか、やはり伝統芸能への造詣が深く、話の一つ一つに妙に納得してしまいます。私のミーハーさとはやはり一線を画している(笑)
 で、翌日は休暇をとっており、O君夫妻と歌舞伎座で演劇鑑賞という予定だったのだが、O君が急用で都合がつかず、急遽O君の奥さんとその友人と一緒に観劇することとなる。

 有楽町から歌舞伎座にむかう道々、こんなものや

こんなものに目を奪われて、なかなか前へ進めない(笑)


やっとたどり着いた松竹歌舞伎座は、

老朽化のため建て替えの計画があるとか言う噂・・・

 この日は吉右衞門と仁左衞門。吉右衞門は能の藤戸を素材に作り上げた「藤戸」を演じます。実直な感じがにじみ出て、これは古典になるかもしれない!
 仁左衞門は当たり役である荒川の佐吉。いやぁ、泣けた泣けた。周りからもすすり泣きが聞こえ、客席から嗚咽が漏れるというのは初めての体験です。私の一押しの團蔵も、いやったらしい演技が光ります(笑)出てきてすぐ佐吉に殺されてしまうのがもったいない(爆)

 歌舞伎座を出てから観劇にお付き合いいただいたお二方にさようならを言って、一路松屋の地下へ。和久傅の蓮根もちを購入。本来は西湖を買うべきなのだろうが、少し前に頂き物で食べていたので、それよりも安価な蓮根もちをゲット。デメルのザッハトルテもお土産としては魅力的なのだけれど、私自身はそれほど好きじゃないので今回はパス。仙台でも買えるしね(笑)あとは私の定番である両口屋是清の季節のお菓子をかって、いそいそと新幹線へ。

 福島が近づくころには、次第に夕闇がせまり、日は吾妻山に沈み行く感じ。


学会でご一緒させていただいた皆様、一緒に遊んでくださった皆様、お疲れさまでした。

新大久保の夜は更けて その1

2006-06-22 21:12:10 | 日々の暮らし
 先日、日本文化財科学会の第23回大会に参加してきました。参加と言っても傍聴なんですけど(w)一般の方でも参加費4000円くらいを払えば、誰でも傍聴できます。

 開会時間の関係で、5時30分には家を出ました(w)早朝のトンネルを徒歩で通り抜け


早朝の私鉄駅へ・・・

ローカル感が滲みだしています・・・
駅にたたずむ私の旅支度と言えば、赤いTシャツに黄色いデイパック。おまけに背中にこうもり傘をくくりつけて、まるでなんとかの大将のよう。この赤いTシャツが、後々問題になるとはつゆしらず、意気揚々とお日様の昇りきっていない朝のホームで記念撮影するの図

始発の新幹線に乗り込み、一休み。次第に明るんでくる吾妻山を望みつつ

イヤホーンからはナナキさんの歌声・・・・至福!

 自宅を出てからおよそ3時間30分、ようやく会場につきました。

なんと広大なキャンパス!!!

そして瀟洒な校舎!!!

さらに、内部はこの通り!!!

会場は盛況でした。
この写真ではそれほどでないのですが、ネクタイ姿の人が大半で、Tシャツにジーンズというのはおそらく私だけだったのでは(汗)普通、考古学の集まりだとみんなラフな格好で集まるのですが、さすが科学なので、アカデミックな雰囲気が!?あわてて、念のために準備しておいたシャツをゴゾゴソと着込んでは見たものの、依然として会場でのカジュアル度はピカイチだったのでは・・・・

以下、つづく